学年便り

1学年便り「ミライORIENT」

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1学年より

分野別講座「SDGs実践事業所の具体的な取組み」を開催しました!(探究『SDGs×哲学対話』v...

 令和4年1月14日(金)、本年度の1年生の探究テーマ『SDGs×哲学対話』の情報収集活動において、地域で実際にSDGsを実践している事業所や団体の方々から、各分野の課題解決の具体的な方策についての示唆を得て、各グループでの探究学習の充実を図る目的で、分野別講座「SDGs実践事業所における具体的な取組み」を開催しました。

 特定非営利活動法人うつくしまNPOネットワークの鈴木和隆様のご紹介もあり、9分野にわたって講座を設けることができました。

 

株式会社四季工房 代表取締役社長 野崎 進 様 からは、" 地域の「自然」「人」「技術」を切り口にした環境にやさしい家づくり" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「今回のお話をお聞きして、木の大切さについてあらためて考えることができました。また、四季工房さんは、どの家よりも強い耐久性を持ち、環境にやさしい家づくりをしているいうことが分かりました。そして、二酸化炭素の排出量を減らすためには、再生可能エネルギーをどんどん普及させていくだけでなく、今ある環境を活用していく方法もあるということを知りました。物事を見るときは、1つのことにとらわれず、いろんな角度から見ていけるようにしたいと思いました。」

鈴木農場・伊東種苗店 鈴木 光一 様 からは、" 「郡山ブランド野菜」の立ち上げ・地元の消費者や料理人との連携など地産地消の推進" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「昔は、キツい、汚い、格好悪いという負のイメージが強かった農業を、発展させていこうという、その行動に感動した。鈴木さんのところでは、種や苗から、料理されるところまでを想定した営業をしていて、これまでの”稼げない農業”というイメージが変えられるようにしつつも、消費者のことをしっかりと考えていることが、全国各地で"郡山ブランド”の野菜が愛されている理由だと思った。この講座を受けて、何か物事を成し遂げたいときには、その成し遂げたいことのために努力を欠かさず、誰よりもそのことを考え、トライ&エラーを繰り返し、より良いものにしていくことが大切だと学んだ。」

新協地水株式会社  取締役技術部長 髙橋 友啓 様 からは、 "住みよい地域づくりと環境保全への貢献・社員の幸せと社会の発展を目指す企業風土" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「ZEBという今まで知らなかった建築様式を知った。これを実現するのは決して簡単ではなく、東北では唯一、新協地水さんだけが実現してるとのこと。また、地熱とは別に地中熱というエネルギーがあり、これを応用すれば省エネルギーが実現でき、太陽光パネルやEV自動車の普及で脱炭素が可能であることも知った。今まで、2030年までに、郡山市の電力をすべて再生可能エネルギーで賄うことは不可能だと思っていたが、その実現に一筋の希望を見いだした。」

国立環境研究所福島地域協働研究拠点  地域環境創生研究室長 五味 馨 様 からは、" SDGsを活用した持続可能な地域づくり・地域循環共生圏・地域エネルギーシステムの構築" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「町づくりの課題として、人口、地球温暖化、災害などSDGsも重要な観点であることを知った。他の町の成功例を参考に、郡山市でもSDGsのゴールを実現できればと思った。その為にも、質の高い教育が行われ、そうした教育を受けた若者が町に残って、高齢化や少子化などに対して、有効な対策を施すことができる町をつくっていく必要があると強く感じた。」

株式会社富久栄商会  代表取締役社長 中島 茂 様 からは、" コーヒーとカカオで世界を笑顔で繋ぐ企業理念・ルワンダにおける井戸開発の支援" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「カカオやコーヒー豆が、SDGsと直接に結びつくことはこれまでありませんでしたが、今回の講座を受けて、普段、何気なく飲んでいるコーヒーを、実際に現地で栽培している人たちの苦労や努力を知りました。コーヒー豆を作る国の人々は、障がいを持った人にも優しい社会で、私たち日本人も見習わなければならない点が沢山あると感じました。そんな人たちのためにも、SDGsを実現していかなければならないと思いました。」

郡山市商工会議所青年部  副会長[平晋建設株式会社] 髙橋 晋也 様 と 運営委員長[おおや法律事務所] 石川 恭世 様 からは、 " 地域社会への貢献・事業活動を通じたSDGs実践・女性役員の推進" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「郡山市で行われている様々なイベントやフェスが、実は、商工会議所の青年部の方々が行っているというお話をお聞きして驚きました。また、日本は賃金格差ワースト2位という数字を聞いてびっくりしました。そんな中で、郡山市は女性が活躍できる町づくりを頑張っていて、実際に、女性役員の数も年々増えているということを知り、私たちも、声をあげていかなければならないと感じました。」

国際交流の会・かるみあ  会長 三田 眞理子 様 からは、" 国際文化交流など地域の中で文化や世代を越え、違いを認め合うコミュニティづくり" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「すごく興味を持ってお話を聞くことができました。一つ一つ丁寧に説明して下さって、分かりやすく、楽しかったです。週1回だけの活動でも、外国人の方が暮らしやすいようにと、いろいろな工夫がされていて、とても感心しました。しかし、まだ、行政の手続きなどの面では不便なことも多く、それらを改善していければと感じました。今まで知らなかったことを沢山知ることができ、とても充実した講座でした。」

郡山医療生活協同組合  理事 組織部長 小抜 勝洋 様 からは、" 住民と専門職のパートナーシップによる健康づくり、誰一人残さない無料・低額診療" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「"生活協同組合”というしくみを知ることができました。コープやパルシステムという言葉は知っていましたが、生協が運営する病院があることを知って驚きました。生きていくには、すべてにおいて"健康”が大事になってくること、そして、その健康の維持がSDGsのゴールにつながることを学ぶことができました。今、少子高齢化とともに、医療費についても問題になっていることに対し、私たちもあらためて考えていかなければならないと感じました。」

一般社団法人Bridge for Fukushima 代表理事 伴場 賢一 様 からは、" 問題の原因を可視化するプロブレムツリー(問題分析系図)の手法と作成" について学び、ワークショップを行いました。

 受講生の感想 「"なぜ自分はこれができないのか”というような問題の原因と、それが及ぼす結果を考えるだけでも難しくて、どう表現すれば、みんなに納得してもらえるのか、すごく考えさせられました。何かを改善したいとき、がむしゃらに、ただ頑張ろうとせず、まずは、"どうしてできないのか”"どのような影響があるのか”をよく理解してから、それを防ぐための方法を、自分だけでなく、多くの人から意見をもらって考えをまとめていくことが大事になってくると感じました。この手法は、探究の時に使えるので、早速、実践していきたいです。」

 

受講生の感想を見ても、とても有意義な時間だったことが分かります、講師をお引き受け頂きました事業所や団体の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

講演会「哲学対話ってなに?」を開きました!(探究『SDGs×哲学対話』vol.7)

 12月10日(金)、今年度の探究『SDGs×哲学対話』の2本柱の一つ、哲学対話についてのオリエンテーションを兼ねた講演会「哲学対話ってなに?」を開催しました。講師は、東京大学大学院教育学研究科の堀越耀介先生です。堀越先生は、東京大学の博士課程に籍を置きながら、共生のための国際哲学研究センターのリサーチ・アシスタント、また、クロス・フィロソフィーズ株式会社のアソシエイト・フェローなどの研究職にも就かれています。

 ところで、アンケート結果を見ますと、そもそも「哲学対話」という言葉を聞いたことがある生徒が、全体の約1割。その意味まで知っているという生徒は、ほぼ皆無に等しい状況でした。よって、第1部は「哲学対話となんぞや?」という講演から始まりました。

 生徒たちも、1「わからなくていい」、2「信念を持たなくていい」、3「話さなくてもいい」、4「答えがなくていい」との、哲学対話の4原則を聞いて安心したようです。とにかく、「どんなことでも自由に言っていい」「気を遣わなくていい、過激でいい」「信念や一貫した立場は必要ない」「分かった気になるよりモヤモヤのままでいい」「他人から借りた言葉でなく自分の経験から話せばいい」と、人を傷つけない限りにおいては、哲学対話はすべて自由が基本です。そして、哲学対話で一番大事なのは、問いを出し、問いを通じて考えを深めていくことです。しかし、この「問い」が最も難しいのです。

 ということで、第2部は、各グループごと車座になっての「哲学対話の実践」です。最初の「問い」は、全グループ共通で『他人に迷惑をかけなければ何をしてもいいのか?』。

 ちょっと、慣れてきたようです。では、続いての「問い」は、SDGsのゴールごとグループ別の「問い」です。

1「貧しいって、そもそもどういうこと?」、2「地球の裏側に住む人たちに対する義務はどこまであるの?」、3「健康であるって、そもそもどういうこと?」、4「良い教育ってなに?」、5「男女の役割を区別すことって必要?」、7・13「人間は自然をどこまで変えていい?」、8「働きがいってなに?」、10「人が平等であるって、そもそもどういうこと?」、11「良い町ってなに?」、14・15「自然が豊かであるって、そもそもどういうこと?」、16「正義ってなに?」

 笑い声が聞こえたり、一方、沈黙がしばらく続くシーンもありましたが、この時間が有意義だったことが、生徒たちの感想から分かります。

 「哲学対話と聞いて、最初は難しいものと思いましたが、分からなくてもいい、答えが出なくてもいい、と聞いて安心して取り組むことができ、自分の考えもすごく広がりました。」「私はいつも『一番良い答えを出さなくては』『みんなと似た意見にしないと』と焦ってばかりいましたが、今回、分からなくてもいい、答えが出なくてもいい、と聞いて本当に気持ちが楽になりました。哲学って、こんなに身近で楽しいものなんだと感じました。これから沢山の『問い』を持って生きていきたいです」「問いに問いが次々と出てきて、頭の中の整理が大変だった。けれど、それを発表するのも、他の人の意見を聞くのも楽しかった」「自分の知らない知識や考え方が出てきてすごいなあと感じました。一つのテーマについて考えていくうちに、問いが沢山でてきて考えるのが段々難しくなっていきました。」「沈黙が続いたこともありましたが、一人一人が自由に発言することができたのが良かったと思いました。哲学対話の楽しさを知ることができました。」「普段はあまり考えないことについて考える良い機会でした。途中で分からなくなってしまうこともありましたが、『問い』について深く考えることができました。」「先生のお話を聞いて、この世に哲学はあふれていて、とても身近なものだと感じることができました。日常生活のなかで『問い』を深め、分からないことを発見して、それについて深く考えてみたいと、哲学に興味がわきました。」「今回のこのような対話を今後の探究活動に活かしてより良い答えが導き出せるようにしたいです」

グループメンバー初顔合わせ!(探究『SDGs×哲学対話』vol.6)

 12月3日(金)、それぞれの興味・関心に応じ、クラスの枠を越えてSDGsの17ゴールごとにグループ編成を行いました。ゴール3「すべての人に健康と福祉を」やゴール4「質の高い教育を」を選んだ生徒が最も多く、各グループ6名前後で40のグループができあがりました。初顔合わせで、最初は緊張していたようですが、ゲーム的要素を含んだ自己紹介などアイスブレイクを重ねていく中で、しだいに打ち解けていった様子でした。

 

 お互いの名前や秘密(?)を知ったあと、役割分担を決め、いよいよブレインストーミングに移ります。お題は「私が探究したいこと」。まずは、個々人で熟考し、付箋に書き出していきます。

 そして今度は、「私が探究したいこと」をグループ内で発表し、似通った内容同士をグループピングして、探究テーマの候補を列挙していきます。

 テーマの候補が挙がったことで、今度は、そのテーマに関する「問い」を考えていきます。この「問い」の質が探究の肝になってくるところですが、まだこの段階ではそれにはこだわらず、そのテーマに関して、郡山市や福島県などの地域において、実際にどのような課題があるのか、スマートフォンを活用して調べてみます。

 とりあえず、今回は、ここまで。

 次回、12月10日(金)は、東京大学から先生をお招きして「哲学対話」を実践します。哲学対話は、思考やアイディアを深掘りするためのシンキング・メソッドです。今回、ブレインストーミングを通じて出されたテーマや「問い」の候補が、どんどんブラッシュアップされていくことを期待します!

『第1学年小論文講演会』がありました!

 11月26日(金)、表現力育成の一環として『小論文講演会』を開催しました。

 「学研教育みらい」さんより本間裕子先生を講師としてお招きし、小論文の書き方に関するガイダンスを受けました。講演と言っても、論文構成の演習や文章の読み取り、また、実際に先月の模試において本校生が書いた小論文を素材にポイントを指摘して下さるなど実践的な内容で、生徒たちも真剣に耳を傾けていました。

 

『職業観育成講話』(1年生向け)がありました!

 11月12日(金)、1年生を対象に進路指導部主催の『職業観育成講話』がありました。この行事は、社会が求めている人間像や職業について考えさせ、進路意識をより明確にしてもらおうと毎年実施されているものです。

 第1部は、「未来をつくる仕事へ~SDGsから考える職業観~」をテーマに、パネル・ディスカッション形式で行われました。SDGsに関わっている方々にパネリストとして登壇していただきました。「SDGs未来都市こおりやま」を推進している郡山市さんから政策開発課の阿部義登様、 ベトナムインフラ構築事業への貢献と再生可能エネルギー事業に注力している矢田工業株式会社さんから成田英樹様、 SDGsメディアコンパクトの理念に基づいた福島が抱える社会課題解決に取り組んでいる福島中央テレビからアナウンサーの野尻英恵様、そして、国際協力機構JICA二本松訓練所からエジプト・ルクソール派遣隊員でもあった坂本拓馬様の4名の皆様です。ちなみに、矢田工業所さんと福島中央テレビさんは、「第2回こおりやまSDGsアワード」の受賞団体でもあります。

Q.高校時代の1日1日をどう過ごしたらいいか?

 「勉強をするのは当然として部活動を含めた人間関係を構築していくことが大切だと思う」「学校外の人ともつながる積極性を持ってほしい」

Q.何のために働くのか、働くことの意義は?

 「報道を通じて皆さんの命と財産を守りたい。そして、日々の生活に彩を加えることができたらとの使命を持って仕事をしています」「日本だけでなく世界の人々がみんなより良い生活ができるようにと願い国際協力のために活動します」

Q.はたして2030年までにSDGsは達成できるのか?

 「2000年のMDGs(ミレニアム開発目標)を知る人は少ないが、みんながSDGsを知っているということ自体、達成に近づいていると感じます」「国連で全加盟国が一致して採択するということはあまり例がないが、このSDGsについては全加盟国が採択し、今、世界が共通の目標に向かっているということを考えれば、十分実現可能なのでは、いや、そう信じたい」

このようなパネリストの皆さんの熱いやり取りの後、積極的に質問をする生徒たちの姿も数多くみられ、この時間が有意義だったことをあらためて実感しました。

 

第2部の分科会では、分野別に、生徒たちがそれぞれの興味や関心に応じて、講座を選びました。

【福島民友新聞社:まなぶん事務局長 渡辺順 様】  【日本全薬工業株式会社:人事部 小松俊太郎 様】

【矢田工業所株式会社:専務 成田英樹 様】     【郡山市:政策開発課主任主査 阿部義登 様】

【国際協力機構JICA:二本松訓練所 坂本拓馬 様】  【福島中央テレビ:アナウンサー 野尻英恵 様】

【県中児童相談所:心理判定員 鈴木諒 様】   【ヤマハミュージック郡山:フルート指導者 佐川進一 様】

【県中児童相談所:児童福祉司 波田野咲季 様】

 

生徒たちの感想には、

「今、自分の周りにいる友達や先生方がかけがえのない存在だとあらためて知りました」「役立つが嫌いな<勉強=仕事>を、役立ってなおかつ好きな<勉強=仕事>にしようと思った」「『その人が持っているものはなんだろう?それを見つけて引き出してあげることが仕事では大切になってくる』という講師の先生の言葉が心に残りました」「『その仕事がこの世に存在しいること自体、誰かに必要とされているということ』という話を聞いて、もし自分がやりたい仕事につけなくても、誰かに必要とされているやりがいのある仕事だと思えるようになった」などと綴られていました。どうやら、今回の講話、当初の目的が達せられたようです。

 

 

『進路講演会』がありました!

 10月15日(金)、進路指導部主催の1年生向け『進路講演会』がありました。「大学入試の基本と効果的な学習」と題し、株式会社ベネッセコーポレーションの髙橋志拓氏にご講演を頂きました。

 昨今の入試制度改革や本校1年生も受験している「スタディ・サポート」の活用法についてのお話がありました。講演の最後には、高い目標を持ちながらも、現在、成績が伸び悩んでいる生徒たちに対する激励の言葉もあり、生徒たちも、何か感じるところがあったと思います。受験に関わる情報が凝縮した有意義な講演内容に対し、生徒たちからも質問が相次ぎました。 

 講演終了後、前述の「スタディ・サポート」の個人診断表が返却され、自らの弱点に気づき、早速、弱点克服のための演習問題に取り組む姿が見られました。1年生各人の今後の飛躍に期待したいところです。    

1年生が浜通りに「遠足」に行ってきました!(探究『SDGs×哲学対話』vol.5)

 10月13日(水)、「SDGsの視点からの浜通りでの実地研修」を兼ねた遠足に行ってきました。今年度の1年生の遠足は、コロナ禍の下で不特定多数が密になる観光スポットを避けるという目的と、探究学習「SDGs×哲学対話」に関わる実地研修を行うという方針から、なかなか足を運ぶことのできない浜通りを訪れました。

 昨年オープンした『東日本大震災・原子力災害伝承館』を中心に、いわき市・広野町・楢葉町・富岡町・大熊町・双葉町・浪江町・南相馬市・相馬市と北上し、車窓からではありますが『イノベーション・コースト』の整備状況を実感しました。SDGsのゴールで言うと、目標11「都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」ための【防災】、目標7「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」とともに、目標13「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」ための【環境】、そして、目標9「強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る」ための【イノベーション(技術革新)】について学ぶことができたと思います。

 常磐双葉ICを降りてからの一般道の両側には、立ち入り禁止の鉄柵が施され、荒れ果ててしまった住宅が佇んでいました。双葉町は、現在も除染・復旧工事関係者以外の一般住民の自由な行き来が終日制限される「帰還困難区域」に指定されており、2021年9月現在、町全域が一日を通して人の住む事が出来ない日本で唯一の自治体です。ちなみに、当日の伝承館周辺の放射線量は0.06μSv/hで、郡山の値は0.04μSv/hでした。

  『伝承館』では、災害の始まりから現在の状況までを知るための「展示見学」、災害を実体験した方々の生の声を聞く「語り部講話」、154人の住民の方々が犠牲となった請戸地区を中心とした「フィールドワーク」の3つのプログラムを研修しました。

 

 「フィールドワーク」では、かつて約450世帯が生活を営んでいた請戸地区を車窓から眺めました。当たり前ですが、今は一軒の住宅もなく、ただただ草地が広がっています。請戸川を10m~15mの津波が遡っていったと言われています。その草地の中にポツンとそびえたっているのが、福島県で初めて震災遺構としての保存が決まった請戸小学校です。先生と子どもたちは、2km先にある大平山までの避難を決意し、無事全員が助かりました。今、大平山には、請戸地区周辺で亡くなった方々の慰霊碑が立っています。

 また、『伝承館』に隣接する『双葉町産業交流センター』の展望台からは、除染で生じた放射性廃棄物等を数十年にわたって保管することになるであろう『中間貯蔵施設(建設中)』、廃炉作業が進められている『東京電力福島第一原子力発電所』の工事用鉄塔を見ることができました。

 

 『イノベーション・コースト構想』は、浜通り地域の産業を回復するために、「廃炉」「エネルギー・環境」「ロボット」「農林水産業」を中心に、新たな産業基盤の構築を図る国家プロジェクトで、高い技術力を持った企業の産業集積、人材育成や情報発信、交流人口の拡大を目指して、浜通り地域の復旧・復興が進められています。福島県は、「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」を打ち出しており、2040年頃には県内エネルギー需要の100%相当量を再生可能エネルギーで生み出すことを目標にしています。阿武隈・浜通りエリアには国内最大級の風力発電施設、いわき沖には浮体式洋上風力発電の実験施設、また、浪江町には世界最大級の水素製造システムが、そして、県内各地域にメガソーラーによる太陽光発電施設が整備されつつあります。今回も、常磐高速道路の車上から「富岡復興メガソーラー・SAKURA」を見ることができました。

 生徒たちの感想には、「地震が起きた当時から止まってしまった時間を実感することができた」「ニュースには報道されないパネルの写真を見て、心が苦しくなるとともに、そのリアルさが伝わってきた」「あんなにも海に近い場所から小学生が逃げることができたのは本当に良かった」「被災した方々の話を聞くことができ、自分のことだけでなく他の地域にも目を向けなければならないと感じた」「私は震災で郡山に避難してきたので、自分の故郷の人たちの頑張りや現状を知ることができてよかった」と綴られていました。

 新型コロナ感染防止のためイノベーション施設を見学できなかったことが残念でしたが、是非、今度、青い青い海の広がる太平洋の景色を見ることのできる晴れた日に、研究施設の見学と併せて、個人的に浜通りの町々を訪れてほしいと願っています。

第1学年「大学講義」が開催されました!

 10月8日(金)、山形大学よりエンロールメント・マネジメント部教授の山本陽史先生をお招きして、「探究活動の進め方」とのテーマで講演をいただきました。

 「大学講義」は、大学の専門分野のリアルな講義を通し、生徒個々の知的好奇心を育成するとともに、探究活動の基盤となる論理的思考力と正確な読解力、さらには自己表現力・発表力を向上させることを目的に、毎年度、開催しています。

 講演は、「研究とは」「探究テーマの見つけ方」「リサーチの仕方」「研究論文・発表の作法」「論文の構想と構成」「プレゼンテーションのコツ」など、探究活動が本格化する1年生にとって打ってつけの内容でした。講演の最後には、ワークショップ形式の「課題発見の模擬体験」もあり、生徒たちは積極的に取り組んでいました。

 講演後には、「文科系の学問においては実証が難しいと思いますが、数学的方法論を用いた文科系の研究があれば教えて下さい」「海洋生物に興味がありますが、その分野を身近な課題として引きよせて探究するにはどうしたらよいですか」など、講義内容をしっかりと受けとめた質問が、講師の先生に投げかけられていました。

 来週は、ベネッセコーポレーションから講師をお招きして進路講演会を実施する予定です。

分野別講座「SDGsからみた郡山市政各分野の課題と取組」を開催しました!(探究『SDGs×哲...

 先週、実施された講演会「SDGsからみた郡山市政の課題と取組」を受けて、10月1日(金)、今度は「市政各分野における課題と取組」を学ぶため、各分野のプロパーである行政職員の講師派遣を郡山市政策開発課に依頼し、8分野14講座を設けました。生徒たちは、自らの進路や興味に応じて2講座を受講しました。講義の後、受講生である1年生から活発に質問が出される講座も数多く見られ、行政施策やSDGsに対する関心の高まりを感じました。

  

1都市計画分野「郡山市の都市計画とまちなか活性化」(講師:遠藤敦氏[都市整備部都市政策課])

 

 

2都市計画分野「郡山市の上下水道(水循環)」(講師:生田晶教氏、宗形翔氏[上下水道局経営管理課])

 

 

3教育分野「郡山市の学校教育」(講師:日下明彦氏[学校教育部学校教育推進課])

 

 

4福祉・健康分野「郡山市の子育て政策と子ども条例」(講師:中原幹弘氏[子ども部子ども政策課])

 

 

5福祉・健康分野「郡山市の障がい者福祉政策」(講師:伊藤博氏[保健福祉部障がい福祉課])

 

6福祉・健康分野「郡山市の高齢福祉政策」(講師:宗形敏広氏[保健福祉部健康長寿課])

 

7環境分野「郡山市の環境政策」(講師:鈴木智裕氏[環境部環境政策課])

 

 

 

8環境分野「郡山市のごみ問題」(講師:田母神裕一氏[環境部3R推進課])

 

 

9農業分野「郡山市の農業」(講師:善方友和氏[農林部農業政策課])

 

 

10商工業分野「郡山市の商工業」(講師:蓮沼晴樹氏[産業観光部産業政策課])

 

 

11ICT・DX分野「郡山市のICT政策」(講師:岩崎敦史氏[政策開発部DX戦略課])

 

 

12生活分野「男女共同参画」(講師:円谷あゆみ氏[市民部男女共同参画課])

 

 

13生活分野「多文化共生」(講師:ヨースト・クラルト氏、平出将孝氏[文化スポーツ部国際政策課])

 

 

14生活分野「エシカル消費」(講師:加藤弘晃氏[市民部セーフコミュニティ課])

 

 講師の皆様、この度は本当にありがとうございました。

 11月中には個人の「探究計画書」を作成し、12月には興味・関心の似通った生徒同士でグループを編成し、グループとしての探究テーマを設定する予定です。文献や統計資料の所在、インタビューや実地調査の方法など、探究の情報収集プロセスにおいて生徒が壁にぶつかった際には、どうぞこれからもご助言の程、よろしくお願いいたします。

講演会「SDGsからみた郡山市政の課題と取組」を開催しました!(探究『SDGs×哲学対話』vo...

 9月24日(金)の6~7校時、「SDGs未来都市」 を宣言している郡山市の政策開発部より小和田晴彦氏を講師としてお招きし、「 SDGsからみた郡山市政の課題と取組」と題して 講演をいただきました。

 前半は、 郡山市の歴史や産業についての紹介があり、後半は、郡山市が 現在力をいれて取り組んでいる、⑴ 誰も置き去りにしない社会を目指す「SDGs( 持続可能な開発目標)」、⑵IT技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革させる「DX(デジタル・ トランスフォーメーション)」、⑶郡山市を含む16市町村におい て利便性を維持向上させ 将来にわたって豊かな地域として持続していくことを目指す「 こおりやま広域圏」などについての説明がありました。

 生徒たちが書き留めた『探究の記録』を見てみると、「 私たちも身近な行動をもっと考えていくことで、 環境問題に対処していくことができる」「 郡山市といえども人口が減少しているという問題を知り、 どのような対策が望ましいのか関心を持った」などと綴られており、 地域課題に対する理解を深めたようでした。