掲示板

学年より

3学年遠足「進路は快晴なり」

 10月19日(木)、3年生の日頃の行いが神に通じたのか、秋晴れの遠足日和。那須ハイランドパークで、おもいっきり楽しんできました。

 長期間にわたるストイックな受験をマラソンに例えるなら、今回の遠足は、折り返し地点のエイドステーションの役割だったような気がします。エイドステーションで再び得た英気や精気で、後半戦の受験を乗り切ってくれればと思います。

 それでは、郡山東高校での最後の行事となった秋の遠足での3年生の清々しい笑顔をどうぞ。

 

講演会「SDGsってなに?」(総探『SDGs×哲学対話』)を開催しました

 1学年では、本年度より「総合的な探究の時間」において『SDGs×哲学対話』のテーマに取り組みます。まずは、「持続可能な開発目標」を意味するSDGsの概要について知ってもらうオリエンテーションとして、講演会「SDGsってなに?」を企画しました。

 講師は、「SDGs未来都市」を宣言している郡山市の政策開発課SDGs推進係より河野将之主任をお招きして、SDGsの17Goalsと郡山市における課題や取り組みについてお話をいただきました。

 なお、当日は郡山市「週刊トピックス」の取材があり、6月11日(金)18:55~19:00の時間帯にテレビユー福島(TUF)にて放送されます。

 生徒たちの感想には、

「郡山のごみの量にはびっくりしました。まずは、ごみの分別など、自分ができることから行動したいと思います」
「自分が想像していたよりも国際的な格差の実態を痛感しました。私たち一人一人の行動がSDGsの鍵になると思いました」
「SDGsは世界をつなぐ扉になると感じました。身近な人から笑顔にしたいと思います」
といった内容が綴られていました。

 SDGsへの関心が高まったことがわかります。次回は、SDGsの視座から郡山市の行政の課題について講演をいただく予定です。

放送による「第一学年保護者会」を実施しました

 6月12日(土)、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大が続く中で、今年度も昨年度に引き続き、放送による開催となりました。

 保護者の方々は、お子様が所属するクラスに分かれ、まずは、入学式でホームルームに同席できなかった分、各クラス担任より、自己紹介やクラスの運営方針等の説明を受けました。

 学年委員長、校長、学年主任の挨拶の後、教務係より2年次の文理選択や探究学習について、次に、進路係より課外学習や模擬試験について、続いて、生徒指導係より服装頭髪や携帯電話の取り扱いなど学校生活のルールについて、最後に、旅行業者の方より次年度の修学旅行についての話がありました。

 今後も、教育活動のより一層の充実のため、保護者の方々との連携を深めていきたいと思っております。どうぞ、本校の教育活動へのご理解とご協力の程、よろしくお願いいたします。

先輩(教育実習生)から後輩に向けてのメッセージ

 3年と3か月前に本校を巣立った卒業生が、教育実習生として戻ってきました。

 1年生のクラスに配属になったのは、保健体育科の吉田奈菜実習生と英語科の吉田辰哉実習生です。二人は6月18日(金)のLHRで、後輩に向けて、熱~い熱~い話をしてくれました。内容は、高校時代のエピソードや部活動の思い出、かけがえのない親友との出会い、大学で学ぶということの意義、一人暮らしをして分かった親のありがたさ・・・。

 1年生の生徒たちは、和やかな雰囲気の中で、「テスト勉強の仕方は?」「これまでの人生での最大の挫折は?」「好きな言葉は?」「タイプの人は?」などと質問を投げかけ、先輩の話に興味深く耳を傾けていました。

「宇宙祭」weekになりました!

今週の水曜日、6月30日に「宇宙祭」が開祭します。

コロナ禍の影響で、残念ながら「一般公開」は中止となりましたが、「校内文化祭」という形での開祭に漕ぎつけることができました。右も左も分からない1年生諸君も、互いに協力し合いながら、準備にあたっていました。1年生各クラスの準備風景をご覧ください。

 1年1組                    1年2組

1年1組 1年2組

 1年3組                    1年4組    

 1年5組                    1年6組

明日、「宇宙祭」開祭です!

昨日に比べ、各クラスの作業もだいぶ進んだようです。ただ、本当に間に合うのか、まだまだ一進一退の状況です。東高生の踏ん張りに期待しましょう。今日も1学年各クラスの準備風景をお伝えします。

1年1組

1年2組

 

1年3組

1年4組

1年5組

1年6組

いよいよ、明日、開祭です!

「宇宙祭」、始まりました!

 1年生にとって、否、本校生にとって、最初で最後となる「宇宙祭」、とうとう始まりました。

 新型コロナ感染に留意し、開祭式は、大体育館を本会場としながらも、リモートで小体育館と結び、同時中継で実施されました。生徒会長・校長先生のお話の後、宇宙祭テーマ及びポスターの表彰が行われ、カウントダウンの後、開祭が宣言されました。

 続く、開祭セレモニーでは、クラス企画のPRが行われました。

 クラス企画PRの後、郡山市のゆるキャラ「がくとくん」も飛入り出演したクラス対抗のファッション・コンテスト、また、日本舞踊や独唱などの有志による発表、そして、東高校に関するクイズ選手権など盛り沢山のセレモニーとなりました。

「校内公開」1日目を迎えました!

 「宇宙祭」第2日目、本日は、いよいよ校内公開です。

 公開開始まであと3時間となった、朝7:00の各教室の様子。公開時刻10:00までの間に、1時間余りの準備時間はあるものの、果たして、全クラスすべての準備を整えることができるのか?

本来は、一般のお客様をお迎えするはずだった各クラスの幟

1年生の各教室

上級生の教室も、覗いてみましょう。まずは、2年生。やっぱり、ちょっと違いますね。

今度は、3階に上がってみましょう。さすがは、3年生。凝ってますね。

公開まで、あと5分となりました。どうやら、準備も間に合ったようです。

 

とうとう「宇宙祭」も閉幕です!

 「校内公開」第2日目、各クラスの接客も洗練され、おもてなしの言葉遣いも流暢になってきました。本校生の長けた力を感じます。また、クラス企画とは別に、文化部の展示発表も秀逸でした。

美術部                     書道部

写真部                     演劇部

図書委員会                   アンブレラアート

 この他にも、吹奏楽部や合唱部のステージ発表、また、有志団体によるダンスパフォーマンスやバンド演奏など、本当に盛り沢山の「校内公開」でした。

 閉祭式も開祭式同様、大体育館を本会場としながらも、小体育館とリモートで結び、分散開催の形式をとりました。部門ごとの表彰では、3年6組がクラス企画の総合優勝の栄冠を手にしました。さすがは、3年生です。また、学年別では、1年6組が第1位に輝きました。

総合優勝の3年6組                閉祭式のフィナーレ              

 校長先生による講評の後、準備の様子からを映像で綴ったダイジェストムービーが流され、実行委員長が閉祭を宣言し、3日間の「宇宙祭」も、ついに幕を閉じました。

 希望生徒による後夜祭も、新型コロナ感染拡大防止のため、生徒番号の偶数と奇数の2交替制で実施され、有志団体によるステージ発表と、コンテストの上位入賞者のファッションショーが行われ、大いに盛り上がりました。生徒たちも、祭りの終わりが名残惜しいようで、いつまでもいつまでも、マスク越しに旧友と語らいながら、校舎に残っていました。

 

「保健講話」がありました。

 7月9日(金)の「総合的な探究の時間」において、《おとなへのステップ~心とからだの変化と命の大切さ~》と題して、星総合病院の鈴木春惠氏からご講演をいただきました。

 内容は、思春期の性に関するお話で、生徒たちは、命を育むことの尊さについて、真剣に受け止めてくれたようでした。生徒たちの感想をいくつかご紹介します。

 「命の大切さとその怖さを知ることができました。今まであまり関心を持ったこともなく、知らなかったこともたくさん知ることができ、今回の講話は大変有意義でした。」

 「妊娠する確率、流産してしまう確率、知識のない性の危険性など、これまでに知らなかったことを知ることができました。また、異性を尊重することの大切さも、今回の講話を通じて強く感じることができました。」

 「赤ちゃんを産むには大変なことばかりで本当に辛いんだろうなと思っていましたが、産まれた瞬間、それまでの苦しさなんか忘れてしまうくらいの喜びがあって、私のお母さんもこんな気持ちだったのかと思うと、小さな悩みはどうでもよくなりました。」

 「今の自分は、いろんな奇跡が積み重なって生きているんだなあと思い、感動するとともに、親に感謝すべきだとあらためて感じました。」

 

校内体育大会の幕開けです!

 「宇宙祭」が閉幕し2週間が経とうとしている7月14日、今度は「校内体育大会」の幕開けです。

 天候が心配されましたが、朝早くから体育委員や運動部の諸君がグラウンドを整備し、第1日目、予定通りの開催に漕ぎつけました。

 開会式後のクラス対抗リレーでは、1年生から3年生まで5クラスずつ予選4組に分かれ決勝進出を競いましたが、上級生の強さが目立ち、残念ながら1年生は各クラスとも決勝進出はなりませんでした。

 リレーの後は会場が分散し、大体育館でバレーボールとバスケットボールが、小体育館でバドミントンが、グラウンドでサッカー競技が開催されました。

汗をかいた後は、東高校ならではの、やっぱり「アイスクリーム」ですね!

いよいよ本格的に、探究学習が始まりました! (探究『SDGs×哲学対話』vol.2)

 6月4日(金)に、本年度最初の探究学習に関わる講演会「SDGsってなに?」を設け、その後、宇宙祭・体育祭など全校挙げての生徒会行事が続き、しばらく間をおいた形になっていましたが、夏季休業が明け、本格的に探究学習が始まりました。ここで、あらためて、本年度1学年が取り組む探究学習『SDGs×哲学対話』について説明したいと思います。

 第1学年では、本校が福島県教育庁より『SDGs×哲学対話』の推進校として指定を受けたことを契機に、生徒自ら課題を設定し、解決に向けて情報を収集、整理・分析したり、周囲の人との意見交換を通して協働的な探究活動を進めていく「総合的な探究の時間」において、生徒の思考力や判断力、表現力などの育成を図っていきたいと考えております。

 その探究内容としての"SDGs(持続可能な開発目標)″については、国際的な課題であるとともに地域社会の課題でもあるという点において、「Think Globally, Act Locally」を実践することのできるテーマであり、17の目標は決まっているものの、その目標達成へのプロセスは自由であり、この自由度の高さが生徒たちの主体性を伸張していくことにも繋がります。さらに、探究の思索方法として"哲学対話″を用いることにより、他者の話に耳を傾け、自らの意見を表明するといったコミュニケーション能力の土台を養うこともできます。

 こうした観点から、探究学習を2か年にわたって進めていくにあたり、「SDGs未来都市」を宣言している郡山市(「こおりやま広域圏」)や、地域社会においてSDGsに取り組んでいる事業所・団体様と連携し、グローバルな課題を身近な問題として捉え直し、課題解決の具体的な方策について考えていきたいと思っています。 これらの探究学習を通して、最終的には、➀まちづくりに関する行政への提言書、➁東高独自のアクションプラン、③自分自身の行動指針などの形でまとめ、その成果を様々な場で発表し、発信していきたいと考えています。

 また、「総合的な探究の時間」のためだけの探究に終わらないよう、系統的な教材を用いて、探究のプロセスについて理解し、SDGsに限らず、上級学校での自らの研究や、将来、社会人になってからも役に立つ、汎用の高い探究メソッドを身につけてほしいと思っています。

 生徒たちの探究はまだ始まったばかりですが、今後、活動の幅が広がり、地域の皆様にもご協力を願う場面も生じてくるかもしれません。是非、そうあってほしいとも願っているのですが、その際は、どうぞ、ご理解・ご支援の程、よろしくお願いいたします。

 以下、テキストを用いたワークショップの様子です。現在は、オリエンテーションとして、探究を学ぶ意義、探究のプロセス、課題設定の方法などについて学んでいます。生徒たちは、さっそく活発に探究学習に取り組んでいました。

 

講演会「SDGsからみた郡山市政の課題と取組」を開催しました!(探究『SDGs×哲学対話』vo...

 9月24日(金)の6~7校時、「SDGs未来都市」 を宣言している郡山市の政策開発部より小和田晴彦氏を講師としてお招きし、「 SDGsからみた郡山市政の課題と取組」と題して 講演をいただきました。

 前半は、 郡山市の歴史や産業についての紹介があり、後半は、郡山市が 現在力をいれて取り組んでいる、⑴ 誰も置き去りにしない社会を目指す「SDGs( 持続可能な開発目標)」、⑵IT技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革させる「DX(デジタル・ トランスフォーメーション)」、⑶郡山市を含む16市町村におい て利便性を維持向上させ 将来にわたって豊かな地域として持続していくことを目指す「 こおりやま広域圏」などについての説明がありました。

 生徒たちが書き留めた『探究の記録』を見てみると、「 私たちも身近な行動をもっと考えていくことで、 環境問題に対処していくことができる」「 郡山市といえども人口が減少しているという問題を知り、 どのような対策が望ましいのか関心を持った」などと綴られており、 地域課題に対する理解を深めたようでした。

 

分野別講座「SDGsからみた郡山市政各分野の課題と取組」を開催しました!(探究『SDGs×哲...

 先週、実施された講演会「SDGsからみた郡山市政の課題と取組」を受けて、10月1日(金)、今度は「市政各分野における課題と取組」を学ぶため、各分野のプロパーである行政職員の講師派遣を郡山市政策開発課に依頼し、8分野14講座を設けました。生徒たちは、自らの進路や興味に応じて2講座を受講しました。講義の後、受講生である1年生から活発に質問が出される講座も数多く見られ、行政施策やSDGsに対する関心の高まりを感じました。

  

1都市計画分野「郡山市の都市計画とまちなか活性化」(講師:遠藤敦氏[都市整備部都市政策課])

 

 

2都市計画分野「郡山市の上下水道(水循環)」(講師:生田晶教氏、宗形翔氏[上下水道局経営管理課])

 

 

3教育分野「郡山市の学校教育」(講師:日下明彦氏[学校教育部学校教育推進課])

 

 

4福祉・健康分野「郡山市の子育て政策と子ども条例」(講師:中原幹弘氏[子ども部子ども政策課])

 

 

5福祉・健康分野「郡山市の障がい者福祉政策」(講師:伊藤博氏[保健福祉部障がい福祉課])

 

6福祉・健康分野「郡山市の高齢福祉政策」(講師:宗形敏広氏[保健福祉部健康長寿課])

 

7環境分野「郡山市の環境政策」(講師:鈴木智裕氏[環境部環境政策課])

 

 

 

8環境分野「郡山市のごみ問題」(講師:田母神裕一氏[環境部3R推進課])

 

 

9農業分野「郡山市の農業」(講師:善方友和氏[農林部農業政策課])

 

 

10商工業分野「郡山市の商工業」(講師:蓮沼晴樹氏[産業観光部産業政策課])

 

 

11ICT・DX分野「郡山市のICT政策」(講師:岩崎敦史氏[政策開発部DX戦略課])

 

 

12生活分野「男女共同参画」(講師:円谷あゆみ氏[市民部男女共同参画課])

 

 

13生活分野「多文化共生」(講師:ヨースト・クラルト氏、平出将孝氏[文化スポーツ部国際政策課])

 

 

14生活分野「エシカル消費」(講師:加藤弘晃氏[市民部セーフコミュニティ課])

 

 講師の皆様、この度は本当にありがとうございました。

 11月中には個人の「探究計画書」を作成し、12月には興味・関心の似通った生徒同士でグループを編成し、グループとしての探究テーマを設定する予定です。文献や統計資料の所在、インタビューや実地調査の方法など、探究の情報収集プロセスにおいて生徒が壁にぶつかった際には、どうぞこれからもご助言の程、よろしくお願いいたします。

第1学年「大学講義」が開催されました!

 10月8日(金)、山形大学よりエンロールメント・マネジメント部教授の山本陽史先生をお招きして、「探究活動の進め方」とのテーマで講演をいただきました。

 「大学講義」は、大学の専門分野のリアルな講義を通し、生徒個々の知的好奇心を育成するとともに、探究活動の基盤となる論理的思考力と正確な読解力、さらには自己表現力・発表力を向上させることを目的に、毎年度、開催しています。

 講演は、「研究とは」「探究テーマの見つけ方」「リサーチの仕方」「研究論文・発表の作法」「論文の構想と構成」「プレゼンテーションのコツ」など、探究活動が本格化する1年生にとって打ってつけの内容でした。講演の最後には、ワークショップ形式の「課題発見の模擬体験」もあり、生徒たちは積極的に取り組んでいました。

 講演後には、「文科系の学問においては実証が難しいと思いますが、数学的方法論を用いた文科系の研究があれば教えて下さい」「海洋生物に興味がありますが、その分野を身近な課題として引きよせて探究するにはどうしたらよいですか」など、講義内容をしっかりと受けとめた質問が、講師の先生に投げかけられていました。

 来週は、ベネッセコーポレーションから講師をお招きして進路講演会を実施する予定です。

1年生が浜通りに「遠足」に行ってきました!(探究『SDGs×哲学対話』vol.5)

 10月13日(水)、「SDGsの視点からの浜通りでの実地研修」を兼ねた遠足に行ってきました。今年度の1年生の遠足は、コロナ禍の下で不特定多数が密になる観光スポットを避けるという目的と、探究学習「SDGs×哲学対話」に関わる実地研修を行うという方針から、なかなか足を運ぶことのできない浜通りを訪れました。

 昨年オープンした『東日本大震災・原子力災害伝承館』を中心に、いわき市・広野町・楢葉町・富岡町・大熊町・双葉町・浪江町・南相馬市・相馬市と北上し、車窓からではありますが『イノベーション・コースト』の整備状況を実感しました。SDGsのゴールで言うと、目標11「都市と人間の居住地を包摂的、安全、強靭かつ持続可能にする」ための【防災】、目標7「すべての人々に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセスを確保する」とともに、目標13「気候変動とその影響に立ち向かうため、緊急対策を取る」ための【環境】、そして、目標9「強靭なインフラを整備し、包摂的で持続可能な産業化を推進するとともに、技術革新の拡大を図る」ための【イノベーション(技術革新)】について学ぶことができたと思います。

 常磐双葉ICを降りてからの一般道の両側には、立ち入り禁止の鉄柵が施され、荒れ果ててしまった住宅が佇んでいました。双葉町は、現在も除染・復旧工事関係者以外の一般住民の自由な行き来が終日制限される「帰還困難区域」に指定されており、2021年9月現在、町全域が一日を通して人の住む事が出来ない日本で唯一の自治体です。ちなみに、当日の伝承館周辺の放射線量は0.06μSv/hで、郡山の値は0.04μSv/hでした。

  『伝承館』では、災害の始まりから現在の状況までを知るための「展示見学」、災害を実体験した方々の生の声を聞く「語り部講話」、154人の住民の方々が犠牲となった請戸地区を中心とした「フィールドワーク」の3つのプログラムを研修しました。

 

 「フィールドワーク」では、かつて約450世帯が生活を営んでいた請戸地区を車窓から眺めました。当たり前ですが、今は一軒の住宅もなく、ただただ草地が広がっています。請戸川を10m~15mの津波が遡っていったと言われています。その草地の中にポツンとそびえたっているのが、福島県で初めて震災遺構としての保存が決まった請戸小学校です。先生と子どもたちは、2km先にある大平山までの避難を決意し、無事全員が助かりました。今、大平山には、請戸地区周辺で亡くなった方々の慰霊碑が立っています。

 また、『伝承館』に隣接する『双葉町産業交流センター』の展望台からは、除染で生じた放射性廃棄物等を数十年にわたって保管することになるであろう『中間貯蔵施設(建設中)』、廃炉作業が進められている『東京電力福島第一原子力発電所』の工事用鉄塔を見ることができました。

 

 『イノベーション・コースト構想』は、浜通り地域の産業を回復するために、「廃炉」「エネルギー・環境」「ロボット」「農林水産業」を中心に、新たな産業基盤の構築を図る国家プロジェクトで、高い技術力を持った企業の産業集積、人材育成や情報発信、交流人口の拡大を目指して、浜通り地域の復旧・復興が進められています。福島県は、「福島県再生可能エネルギー推進ビジョン」を打ち出しており、2040年頃には県内エネルギー需要の100%相当量を再生可能エネルギーで生み出すことを目標にしています。阿武隈・浜通りエリアには国内最大級の風力発電施設、いわき沖には浮体式洋上風力発電の実験施設、また、浪江町には世界最大級の水素製造システムが、そして、県内各地域にメガソーラーによる太陽光発電施設が整備されつつあります。今回も、常磐高速道路の車上から「富岡復興メガソーラー・SAKURA」を見ることができました。

 生徒たちの感想には、「地震が起きた当時から止まってしまった時間を実感することができた」「ニュースには報道されないパネルの写真を見て、心が苦しくなるとともに、そのリアルさが伝わってきた」「あんなにも海に近い場所から小学生が逃げることができたのは本当に良かった」「被災した方々の話を聞くことができ、自分のことだけでなく他の地域にも目を向けなければならないと感じた」「私は震災で郡山に避難してきたので、自分の故郷の人たちの頑張りや現状を知ることができてよかった」と綴られていました。

 新型コロナ感染防止のためイノベーション施設を見学できなかったことが残念でしたが、是非、今度、青い青い海の広がる太平洋の景色を見ることのできる晴れた日に、研究施設の見学と併せて、個人的に浜通りの町々を訪れてほしいと願っています。

『進路講演会』がありました!

 10月15日(金)、進路指導部主催の1年生向け『進路講演会』がありました。「大学入試の基本と効果的な学習」と題し、株式会社ベネッセコーポレーションの髙橋志拓氏にご講演を頂きました。

 昨今の入試制度改革や本校1年生も受験している「スタディ・サポート」の活用法についてのお話がありました。講演の最後には、高い目標を持ちながらも、現在、成績が伸び悩んでいる生徒たちに対する激励の言葉もあり、生徒たちも、何か感じるところがあったと思います。受験に関わる情報が凝縮した有意義な講演内容に対し、生徒たちからも質問が相次ぎました。 

 講演終了後、前述の「スタディ・サポート」の個人診断表が返却され、自らの弱点に気づき、早速、弱点克服のための演習問題に取り組む姿が見られました。1年生各人の今後の飛躍に期待したいところです。    

『職業観育成講話』(1年生向け)がありました!

 11月12日(金)、1年生を対象に進路指導部主催の『職業観育成講話』がありました。この行事は、社会が求めている人間像や職業について考えさせ、進路意識をより明確にしてもらおうと毎年実施されているものです。

 第1部は、「未来をつくる仕事へ~SDGsから考える職業観~」をテーマに、パネル・ディスカッション形式で行われました。SDGsに関わっている方々にパネリストとして登壇していただきました。「SDGs未来都市こおりやま」を推進している郡山市さんから政策開発課の阿部義登様、 ベトナムインフラ構築事業への貢献と再生可能エネルギー事業に注力している矢田工業株式会社さんから成田英樹様、 SDGsメディアコンパクトの理念に基づいた福島が抱える社会課題解決に取り組んでいる福島中央テレビからアナウンサーの野尻英恵様、そして、国際協力機構JICA二本松訓練所からエジプト・ルクソール派遣隊員でもあった坂本拓馬様の4名の皆様です。ちなみに、矢田工業所さんと福島中央テレビさんは、「第2回こおりやまSDGsアワード」の受賞団体でもあります。

Q.高校時代の1日1日をどう過ごしたらいいか?

 「勉強をするのは当然として部活動を含めた人間関係を構築していくことが大切だと思う」「学校外の人ともつながる積極性を持ってほしい」

Q.何のために働くのか、働くことの意義は?

 「報道を通じて皆さんの命と財産を守りたい。そして、日々の生活に彩を加えることができたらとの使命を持って仕事をしています」「日本だけでなく世界の人々がみんなより良い生活ができるようにと願い国際協力のために活動します」

Q.はたして2030年までにSDGsは達成できるのか?

 「2000年のMDGs(ミレニアム開発目標)を知る人は少ないが、みんながSDGsを知っているということ自体、達成に近づいていると感じます」「国連で全加盟国が一致して採択するということはあまり例がないが、このSDGsについては全加盟国が採択し、今、世界が共通の目標に向かっているということを考えれば、十分実現可能なのでは、いや、そう信じたい」

このようなパネリストの皆さんの熱いやり取りの後、積極的に質問をする生徒たちの姿も数多くみられ、この時間が有意義だったことをあらためて実感しました。

 

第2部の分科会では、分野別に、生徒たちがそれぞれの興味や関心に応じて、講座を選びました。

【福島民友新聞社:まなぶん事務局長 渡辺順 様】  【日本全薬工業株式会社:人事部 小松俊太郎 様】

【矢田工業所株式会社:専務 成田英樹 様】     【郡山市:政策開発課主任主査 阿部義登 様】

【国際協力機構JICA:二本松訓練所 坂本拓馬 様】  【福島中央テレビ:アナウンサー 野尻英恵 様】

【県中児童相談所:心理判定員 鈴木諒 様】   【ヤマハミュージック郡山:フルート指導者 佐川進一 様】

【県中児童相談所:児童福祉司 波田野咲季 様】

 

生徒たちの感想には、

「今、自分の周りにいる友達や先生方がかけがえのない存在だとあらためて知りました」「役立つが嫌いな<勉強=仕事>を、役立ってなおかつ好きな<勉強=仕事>にしようと思った」「『その人が持っているものはなんだろう?それを見つけて引き出してあげることが仕事では大切になってくる』という講師の先生の言葉が心に残りました」「『その仕事がこの世に存在しいること自体、誰かに必要とされているということ』という話を聞いて、もし自分がやりたい仕事につけなくても、誰かに必要とされているやりがいのある仕事だと思えるようになった」などと綴られていました。どうやら、今回の講話、当初の目的が達せられたようです。

 

 

『第1学年小論文講演会』がありました!

 11月26日(金)、表現力育成の一環として『小論文講演会』を開催しました。

 「学研教育みらい」さんより本間裕子先生を講師としてお招きし、小論文の書き方に関するガイダンスを受けました。講演と言っても、論文構成の演習や文章の読み取り、また、実際に先月の模試において本校生が書いた小論文を素材にポイントを指摘して下さるなど実践的な内容で、生徒たちも真剣に耳を傾けていました。

 

グループメンバー初顔合わせ!(探究『SDGs×哲学対話』vol.6)

 12月3日(金)、それぞれの興味・関心に応じ、クラスの枠を越えてSDGsの17ゴールごとにグループ編成を行いました。ゴール3「すべての人に健康と福祉を」やゴール4「質の高い教育を」を選んだ生徒が最も多く、各グループ6名前後で40のグループができあがりました。初顔合わせで、最初は緊張していたようですが、ゲーム的要素を含んだ自己紹介などアイスブレイクを重ねていく中で、しだいに打ち解けていった様子でした。

 

 お互いの名前や秘密(?)を知ったあと、役割分担を決め、いよいよブレインストーミングに移ります。お題は「私が探究したいこと」。まずは、個々人で熟考し、付箋に書き出していきます。

 そして今度は、「私が探究したいこと」をグループ内で発表し、似通った内容同士をグループピングして、探究テーマの候補を列挙していきます。

 テーマの候補が挙がったことで、今度は、そのテーマに関する「問い」を考えていきます。この「問い」の質が探究の肝になってくるところですが、まだこの段階ではそれにはこだわらず、そのテーマに関して、郡山市や福島県などの地域において、実際にどのような課題があるのか、スマートフォンを活用して調べてみます。

 とりあえず、今回は、ここまで。

 次回、12月10日(金)は、東京大学から先生をお招きして「哲学対話」を実践します。哲学対話は、思考やアイディアを深掘りするためのシンキング・メソッドです。今回、ブレインストーミングを通じて出されたテーマや「問い」の候補が、どんどんブラッシュアップされていくことを期待します!