掲示板

学年より

講演会「哲学対話ってなに?」を開きました!(探究『SDGs×哲学対話』vol.7)

 12月10日(金)、今年度の探究『SDGs×哲学対話』の2本柱の一つ、哲学対話についてのオリエンテーションを兼ねた講演会「哲学対話ってなに?」を開催しました。講師は、東京大学大学院教育学研究科の堀越耀介先生です。堀越先生は、東京大学の博士課程に籍を置きながら、共生のための国際哲学研究センターのリサーチ・アシスタント、また、クロス・フィロソフィーズ株式会社のアソシエイト・フェローなどの研究職にも就かれています。

 ところで、アンケート結果を見ますと、そもそも「哲学対話」という言葉を聞いたことがある生徒が、全体の約1割。その意味まで知っているという生徒は、ほぼ皆無に等しい状況でした。よって、第1部は「哲学対話となんぞや?」という講演から始まりました。

 生徒たちも、1「わからなくていい」、2「信念を持たなくていい」、3「話さなくてもいい」、4「答えがなくていい」との、哲学対話の4原則を聞いて安心したようです。とにかく、「どんなことでも自由に言っていい」「気を遣わなくていい、過激でいい」「信念や一貫した立場は必要ない」「分かった気になるよりモヤモヤのままでいい」「他人から借りた言葉でなく自分の経験から話せばいい」と、人を傷つけない限りにおいては、哲学対話はすべて自由が基本です。そして、哲学対話で一番大事なのは、問いを出し、問いを通じて考えを深めていくことです。しかし、この「問い」が最も難しいのです。

 ということで、第2部は、各グループごと車座になっての「哲学対話の実践」です。最初の「問い」は、全グループ共通で『他人に迷惑をかけなければ何をしてもいいのか?』。

 ちょっと、慣れてきたようです。では、続いての「問い」は、SDGsのゴールごとグループ別の「問い」です。

1「貧しいって、そもそもどういうこと?」、2「地球の裏側に住む人たちに対する義務はどこまであるの?」、3「健康であるって、そもそもどういうこと?」、4「良い教育ってなに?」、5「男女の役割を区別すことって必要?」、7・13「人間は自然をどこまで変えていい?」、8「働きがいってなに?」、10「人が平等であるって、そもそもどういうこと?」、11「良い町ってなに?」、14・15「自然が豊かであるって、そもそもどういうこと?」、16「正義ってなに?」

 笑い声が聞こえたり、一方、沈黙がしばらく続くシーンもありましたが、この時間が有意義だったことが、生徒たちの感想から分かります。

 「哲学対話と聞いて、最初は難しいものと思いましたが、分からなくてもいい、答えが出なくてもいい、と聞いて安心して取り組むことができ、自分の考えもすごく広がりました。」「私はいつも『一番良い答えを出さなくては』『みんなと似た意見にしないと』と焦ってばかりいましたが、今回、分からなくてもいい、答えが出なくてもいい、と聞いて本当に気持ちが楽になりました。哲学って、こんなに身近で楽しいものなんだと感じました。これから沢山の『問い』を持って生きていきたいです」「問いに問いが次々と出てきて、頭の中の整理が大変だった。けれど、それを発表するのも、他の人の意見を聞くのも楽しかった」「自分の知らない知識や考え方が出てきてすごいなあと感じました。一つのテーマについて考えていくうちに、問いが沢山でてきて考えるのが段々難しくなっていきました。」「沈黙が続いたこともありましたが、一人一人が自由に発言することができたのが良かったと思いました。哲学対話の楽しさを知ることができました。」「普段はあまり考えないことについて考える良い機会でした。途中で分からなくなってしまうこともありましたが、『問い』について深く考えることができました。」「先生のお話を聞いて、この世に哲学はあふれていて、とても身近なものだと感じることができました。日常生活のなかで『問い』を深め、分からないことを発見して、それについて深く考えてみたいと、哲学に興味がわきました。」「今回のこのような対話を今後の探究活動に活かしてより良い答えが導き出せるようにしたいです」

分野別講座「SDGs実践事業所の具体的な取組み」を開催しました!(探究『SDGs×哲学対話』v...

 令和4年1月14日(金)、本年度の1年生の探究テーマ『SDGs×哲学対話』の情報収集活動において、地域で実際にSDGsを実践している事業所や団体の方々から、各分野の課題解決の具体的な方策についての示唆を得て、各グループでの探究学習の充実を図る目的で、分野別講座「SDGs実践事業所における具体的な取組み」を開催しました。

 特定非営利活動法人うつくしまNPOネットワークの鈴木和隆様のご紹介もあり、9分野にわたって講座を設けることができました。

 

株式会社四季工房 代表取締役社長 野崎 進 様 からは、" 地域の「自然」「人」「技術」を切り口にした環境にやさしい家づくり" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「今回のお話をお聞きして、木の大切さについてあらためて考えることができました。また、四季工房さんは、どの家よりも強い耐久性を持ち、環境にやさしい家づくりをしているいうことが分かりました。そして、二酸化炭素の排出量を減らすためには、再生可能エネルギーをどんどん普及させていくだけでなく、今ある環境を活用していく方法もあるということを知りました。物事を見るときは、1つのことにとらわれず、いろんな角度から見ていけるようにしたいと思いました。」

鈴木農場・伊東種苗店 鈴木 光一 様 からは、" 「郡山ブランド野菜」の立ち上げ・地元の消費者や料理人との連携など地産地消の推進" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「昔は、キツい、汚い、格好悪いという負のイメージが強かった農業を、発展させていこうという、その行動に感動した。鈴木さんのところでは、種や苗から、料理されるところまでを想定した営業をしていて、これまでの”稼げない農業”というイメージが変えられるようにしつつも、消費者のことをしっかりと考えていることが、全国各地で"郡山ブランド”の野菜が愛されている理由だと思った。この講座を受けて、何か物事を成し遂げたいときには、その成し遂げたいことのために努力を欠かさず、誰よりもそのことを考え、トライ&エラーを繰り返し、より良いものにしていくことが大切だと学んだ。」

新協地水株式会社  取締役技術部長 髙橋 友啓 様 からは、 "住みよい地域づくりと環境保全への貢献・社員の幸せと社会の発展を目指す企業風土" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「ZEBという今まで知らなかった建築様式を知った。これを実現するのは決して簡単ではなく、東北では唯一、新協地水さんだけが実現してるとのこと。また、地熱とは別に地中熱というエネルギーがあり、これを応用すれば省エネルギーが実現でき、太陽光パネルやEV自動車の普及で脱炭素が可能であることも知った。今まで、2030年までに、郡山市の電力をすべて再生可能エネルギーで賄うことは不可能だと思っていたが、その実現に一筋の希望を見いだした。」

国立環境研究所福島地域協働研究拠点  地域環境創生研究室長 五味 馨 様 からは、" SDGsを活用した持続可能な地域づくり・地域循環共生圏・地域エネルギーシステムの構築" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「町づくりの課題として、人口、地球温暖化、災害などSDGsも重要な観点であることを知った。他の町の成功例を参考に、郡山市でもSDGsのゴールを実現できればと思った。その為にも、質の高い教育が行われ、そうした教育を受けた若者が町に残って、高齢化や少子化などに対して、有効な対策を施すことができる町をつくっていく必要があると強く感じた。」

株式会社富久栄商会  代表取締役社長 中島 茂 様 からは、" コーヒーとカカオで世界を笑顔で繋ぐ企業理念・ルワンダにおける井戸開発の支援" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「カカオやコーヒー豆が、SDGsと直接に結びつくことはこれまでありませんでしたが、今回の講座を受けて、普段、何気なく飲んでいるコーヒーを、実際に現地で栽培している人たちの苦労や努力を知りました。コーヒー豆を作る国の人々は、障がいを持った人にも優しい社会で、私たち日本人も見習わなければならない点が沢山あると感じました。そんな人たちのためにも、SDGsを実現していかなければならないと思いました。」

郡山市商工会議所青年部  副会長[平晋建設株式会社] 髙橋 晋也 様 と 運営委員長[おおや法律事務所] 石川 恭世 様 からは、 " 地域社会への貢献・事業活動を通じたSDGs実践・女性役員の推進" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「郡山市で行われている様々なイベントやフェスが、実は、商工会議所の青年部の方々が行っているというお話をお聞きして驚きました。また、日本は賃金格差ワースト2位という数字を聞いてびっくりしました。そんな中で、郡山市は女性が活躍できる町づくりを頑張っていて、実際に、女性役員の数も年々増えているということを知り、私たちも、声をあげていかなければならないと感じました。」

国際交流の会・かるみあ  会長 三田 眞理子 様 からは、" 国際文化交流など地域の中で文化や世代を越え、違いを認め合うコミュニティづくり" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「すごく興味を持ってお話を聞くことができました。一つ一つ丁寧に説明して下さって、分かりやすく、楽しかったです。週1回だけの活動でも、外国人の方が暮らしやすいようにと、いろいろな工夫がされていて、とても感心しました。しかし、まだ、行政の手続きなどの面では不便なことも多く、それらを改善していければと感じました。今まで知らなかったことを沢山知ることができ、とても充実した講座でした。」

郡山医療生活協同組合  理事 組織部長 小抜 勝洋 様 からは、" 住民と専門職のパートナーシップによる健康づくり、誰一人残さない無料・低額診療" に関するお話を頂きました。

受講生の感想 「"生活協同組合”というしくみを知ることができました。コープやパルシステムという言葉は知っていましたが、生協が運営する病院があることを知って驚きました。生きていくには、すべてにおいて"健康”が大事になってくること、そして、その健康の維持がSDGsのゴールにつながることを学ぶことができました。今、少子高齢化とともに、医療費についても問題になっていることに対し、私たちもあらためて考えていかなければならないと感じました。」

一般社団法人Bridge for Fukushima 代表理事 伴場 賢一 様 からは、" 問題の原因を可視化するプロブレムツリー(問題分析系図)の手法と作成" について学び、ワークショップを行いました。

 受講生の感想 「"なぜ自分はこれができないのか”というような問題の原因と、それが及ぼす結果を考えるだけでも難しくて、どう表現すれば、みんなに納得してもらえるのか、すごく考えさせられました。何かを改善したいとき、がむしゃらに、ただ頑張ろうとせず、まずは、"どうしてできないのか”"どのような影響があるのか”をよく理解してから、それを防ぐための方法を、自分だけでなく、多くの人から意見をもらって考えをまとめていくことが大事になってくると感じました。この手法は、探究の時に使えるので、早速、実践していきたいです。」

 

受講生の感想を見ても、とても有意義な時間だったことが分かります、講師をお引き受け頂きました事業所や団体の皆様、本当にありがとうございました。

 

 

「ミニ中間発表会」を開催しました!(探究『SDGs×哲学対話』vol.9)

 2月25日(金)、今年度最後の探究活動の締め括りとして「ミニ中間発表会」を開催しました。

 この日程で本来なら、12月にお招きした東京大学の堀越耀介先生のご指導の下、哲学対話形式での「中間発表会」を予定しておりましたが、新型コロナウィルス感染拡大防止に鑑み学年全体での行事を取りやめ、領域ごとに9つの教室に分かれ、各グループの探究計画の発表、これまでの情報収集活動の成果、今後の探究活動の予定について報告してもらいました。以下は、その様子です。

 

クラスも異なるグループ編成で、最初はコミュニケーションもぎこちない様子でしたが、それぞれ主体性をもって、徐々にではありますが話し合いも形になってきました。以下は、これまでの情報収集活動の様子です(まん延防止重点措置適用前)。

                 

 

 

 

「情報収集」活動に躍起です!(総探『SDGs×哲学対話』vol.10)

 SDGsの17ゴールごとに分かれての「総合的な探究の時間」における『SDGs×哲学対話』、昨年度の「情報収集」活動に引き続きに、今年度は「整理・分析」の段階に入りました。分析を進めるために不足している情報を補うべく、各グループとも新たな調査方法に取り組んでいます。

 

 当初は、ネット検索を利用した「調べ学習」が多かったのですが、アンケートの実施や図書館での文献調査、また、生物室で実験を行うグループもありました。

 

 各グループから依頼されたアンケートの種類は30種類余り。回答するのも一苦労でしたが、その集計作業も大変なようです。

 

 この探究活動の趣旨である「主体性」も段々と身についてきたようで、自分たちで市内のNPOや行政機関にアポイントをとり、訪問してインタビューを実施したり、中には、大胆にも国会議員さんの事務所に、「LGBT対策の現状についてお聞きしたい」と電話をかけ、探究の時間にZoomミーティングを開催したりするグループもありました。

 

 ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございます。

 2年生になって、生徒たちの探究活動も一挙に活発になってきました。

 

探究学習『SDGs×哲学対話』の活動の様子が紹介されています。

  令和3年度入学生が、これまで「総合的な探究の時間」で取り組んできた『SDGs×哲学対話』の活動の様子が、外部団体の媒体にも数多く掲載されていますので、まとめてみました。

 

【国立環境研究所福島地域協働研究拠点】

ふくしまから地域と環境の未来を考える(WEBマガジン「FRECC+フレックスプラス」)

 

【郡山市】

 SDGs未来都市こおりやまポータル(市政きらめき出前講座「SDGsってなに?」)

 

【郡山医療生活協同組合】

 医療生協のSDGs活動

 

【 国際交流の会・かるみあ 】

活動報告( SDGs講座)

 

また、「総合的な探究の時間」とは別に、任意参加の地域探究「復興と再エネの未来へ~浜通りへ行こう!~」での活動についても紹介されています。

【あすびと福島】

  福島の人材育成(再エネ探究学習)

https://asubito.or.jp/fukushima_info/7511.html

そのフィールドスタディの映像も公開されています。

https://www.youtube.com/watch?v=QHVoh-39mac

 

本校の探究学習へのご協力、ありがとうございました。

 

いつもの表情とは違う2年生の様子です。校内体育大会が行われました。

 

 

天気予報よりも本校生の気持ちが勝り、晴天の中、開会式を迎えることができました。最初の競技は、リレー予選です。第2組目、2年4組と2年5組の登場です。気合、十分。

 

予選第3組には、2年1組と3組と6組が登場しました。5チーム中、3クラスが2年生、2年生の雌雄を決する組合せです。

予選最終組には、2年2組が登場しました。

 バスケットボール。見ごたえのある空中戦、そして、ボールの奪い合い。

 バレーボール。まるで「アタックNo.1(古い!)」のようなスパイク、そして、回転レシーブ。

サッカー。天候が危ぶまれましたが、日頃の行いも宜しいとみえ、無事、実施できました。女子の部もあります。

 

バドミントン。白熱するラリーが続きました。見ている方は、ドキドキ、ハラハラです。

 最後の種目は、長縄跳び。なんと2年4組の記録は、連続281回。

1位・2位・3位を3年生が独占。最後の大きな行事にかける思いが、やっぱり違いますね。2年生にとって、次の非日常的な行事は、修学旅行ですね。それまで、充実した日常を積み重ねていって下さい。2日間、お疲れさまでした。

「福島沿岸部・被災地フィールドスタディ」に参加しました!

 8月3日、昨年度の「浜通りへ行こう~復興と再エネの未来へ~」に引き続き、本校の地域課題探究活動として、一般社団法人あすびと福島さんが主催する「福島沿岸部・被災地フィールドスタディ」に、本校生徒6名(1年生2名・2年生3名・3年生1名)が参加してきました。

 今回は、本校単独ではなく、安積高校10名・福島西高校6名・原町高校2名を含めた24名の高校生が、大震災・津波と原子力発電所事故により、社会課題を20年先取りして課題先進地域となった福島沿岸部を体感し、被災地域に向き合うことを通して、自分と福島と社会の未来について共に向き合うという趣旨のもとに実施されました。

 まずは、バスでのフィールドワークで「影」の部分に向き合いました。

 双葉町の現在の居住人口は0人。まだ、1人として帰還が達成されていない唯一の町です。家屋は蔦に覆われ、周辺には耕作放棄地が広がり、お店も閉じたままで、街はし~んと静まりかえっていました。日中は車での通行も可能ですが、夕方になるとゲートは閉められ、そこは動物たちの世界へと移っていきます。しかし、8月30日、駅周辺の一部地域ではありますが、11年半ぶりにやっと避難指示が解除される予定です。

  

 かつて甲子園にも出場経験のある県立双葉高校は、来年度、創立100周年を迎える伝統校ですが、現在は休校中です。敷地内には自動車が取り残されたままで、3月19日に開催予定だった全国大会出場の横断幕が無情にも垂れ下がっていました。ガイドをして下さったあすびと福島の沖沢真理子さんから、この校舎での学業継続が突如として閉ざされてしまった当時の双葉高校生の思いを聞き、生徒たちは同じ高校生として胸を痛めていたようでした。

 富岡町境の東京電力福島第一原子力発電所から約2kmの地点です。この地点での放射線量は、毎時1.19マイクロシーベルトでした。短時間であれば人体に影響が出ない値ですが、生活を継続していくには、さらなる除染が必要です。ちなみに、手前は、中間貯蔵施設の予定地です。フレコンバッグが積み上げてあります。袋の中には、除染で取り除いた土や放射性物質に汚染された廃棄物が入っています。貯蔵開始後30 年以内に、福島県外の最終処分場に移されることになっていますが、その最終処分場の場所はまだ決まっていません。全町民が帰還できる日が、いつ来るのか。また、その時、帰還を希望する人がどれだけいるのか。原発がもたらした「影」はまだまだ消えそうにはありませんが、一方で原発が、この地域に電源立地給付金や固定資産税、そして、たくさんの雇用をもたらしていたことも事実です。

 浪江町では、教職員の迅速な判断と児童の協力により、奇跡的に児童93名全員が無事避難することができた、震災遺構「請戸小学校」を訪れました。津波の威力のもの凄さに、もう、ただただ驚くばかりでした。

 

 津波は、1階にあったすべてのものを押し流し、2階の床まで達していました。震災当日は、卒業式でした。まるで時間が止まったままのようです。実際、時計も津波到着時刻の午後3時37分で止まっています。

 北上して、南相馬市の小高区まで来ると、若干「光」が見えてきます。震災前の居住人口約13,000人の内、2022年7月現在、約3,800人が帰還し商店街も復活しました。その帰還のきっかけをつくった一人が、今回、お話を聴かせていただいた小高工房・代表の廣畑裕子さんです。廣畑さんは、小高生まれ、小高育ちの2児の母。2015年7月に住民交流スペース「おだかぷらっとほーむ」を立ち上げ、2017年には「小高工房」をスタートさせ、住民の憩いの場にとどまらず、地域全体が元気になる様々な活動を続けています。

 段々、雨が本降りになってきました。バス車中から、災害対応におけるドローンの活用、無人航空機の目視外飛行など、無人飛行に関する様々な実験が行われている「福島ロボットテストフィールド」を見学し、あすびと福島さんの研修所「あすびとパーク」に到着しました。

 まず、午前中のフィールドワークの振り返りです。本校の2年生が、口火を切ってくれました。生徒たちは「浜通りの現在の実態を初めて目にして胸が締め付けられる思いでした」「報道では見ることのできない影の部分を目の当たりにして考えさせられました」「私が住む場所からわずか2時間しか離れていないのに、11年という時間の流れ方がまったく違っていた」などと、各々の感想を共有しあいました。参加者の中の請戸地区出身の高校生は「ご近所同士のおつきあいがとても密で、とても賑やかだった町が、まったく違う姿になってしまいました。休みの日には、いつも海に行っていたのですが、その海が・・・」と、やや言葉を詰まらせながら、その思いを語ってくれました。

 午後は、2011年3月11日から現在までの廣畑さんの歩みをお聞きしました。聞き役は、あすびと福島・代表の半谷栄寿さんです。半谷さんは、南相馬市の小高区のお生まれで、震災の前年まで東京電力の役員をなされていた方です。震災後は、福島の復興を担う人材を育成するという志を立て、「人をつくることが、明日をつくる道」との思いから『あすびと福島』を創設されました。半谷さんの考える理想の地域像は、次のようなものです。「1つ目、あすびと福島が伴走する学生や自らのスタッフが社会起業家として福島で活躍する。そして、その姿を見た子供たちが自分も社会起業家になろうと努力をする、という「憧れの連鎖」が続いていくことで福島に社会起業家が増える」「2つ目、社会起業家が増えることで社会課題が解決され可能性が具現化する福島になる」「3つ目、福島から「憧れの連鎖」が全国に広がり、各地で社会起業家が生まれて新たな価値を創る。これにより福島が地方創生のモデルと言われるようになる」。今回の研修費も、全額、あすびと福島さんが負担して下さいました。そのお話からも、思いの熱さが伝わってきました。

  

 震災後、廣畑さんが勤務されていた会社は郡山市に移り、一方、息子さんは相馬市のサテライト校に通うことになり、一時期、廣畑さんは、相馬市と郡山市の片道2時間の距離を毎日通われていたそうです。その後、小高に戻り、唐辛子の生産・加工・販売を通じ、人と人をつなげ、地域の人々に生きがいを提供してきました。廣畑さん曰く、「″立派に”生きようとしなくてもいい。"ちゃんと″生きればいい」「自分の選んだ道が一番正しいと思うことで、今を大切にすることが大事だ」「変えられない過去に悩むより、未来を新しくつくっていく」「一番大切なのは命であり、身近な人の笑顔」。また、半谷さん曰く、「目的と手段を取り違えないように。手段の失敗は全然構わない」「持続可能性とは、コミュニティに貢献する社会性と利益を生み出す経済性を両立させること」「リーダーシップとは、まわりの共感を生むこと」などなど。本校生も、メモを取りながら、お二人の話に熱心に耳を傾け、積極的に質問もしていました。

最後は、今日一日、被災地でのフィールドスタディを通して、今の社会や自分と向き合った思いを、文字として言語化し、参加者全員で、その思いを言葉として共有しました。

最後は、ドローンで記念撮影です。みんな充実したいい顔をしていました。

 

「まとめ・表現」の段階に移りました!(総探『SDGs×哲学対話』vol.11)

 探究『SDGs×哲学対話』は、今年度より「整理・分析」の段階に入り、月1~2回ほどのペースで活動を進めてきましたが、夏季休業明けより「まとめ・表現」の段階に移行し、9月9日(金)には、各領域ごとに、スライド発表のリハーサルを行いました。

 いよいよ10月7日(金)が発表会本番になります。そして、各領域から選ばれたグループが、11月4日(金)にコンテスト形式での全体発表会を行います。新型コロナウイルスの感染拡大が続いておりますので、残念ながら非公開という形で実施致しますが、入賞グループの発表の概要につきましては、後日、このホームページにてご紹介したいと思っております。

「探究成果発表会」を行いました!(総探『SDGs×哲学対話』vol.12)

 10月7日(金)5・6校時、昨年度から継続してきた『SDGs×哲学対話』についての「探究成果発表会」を開催しました。SDGsの17のゴールをA~Fの6つの領域に分けて、各ゴールを相互に関連させながら探究を進めてきました。各班の探究題は、以下の通りです。審査の結果、各領域代表に選ばれた班が、11月4日(金)に実施される「校内探究成果コンテスト」で発表することになります。

 

【A領域】 自然・環境・エネルギー
気候変動や生態系のあり方、エネルギー資源の問題など環境保全について考える。

   

1班:再生可能エネルギーの普及について
2班: 福島県のエネルギー問題
3班: 温暖化による様々な環境問題
4班: 処理水放出による福島県への風評被害を減らすには?~処理水への知識を深め環境についての理解を深めよう~
5班: 海洋汚染についての調べ
6班:福島県の森林問題
7班: 人と動物の共生について

 

【B領域】 貧困・食料・水
食料や水問題など、貧困の解決について考える。

 

8班:貧困について~私たちの生活と格差社会~
9班:ゴミ問題~なぜ食品ロスが減らないのか~
10班:貧困によって将来起こること~貧困を防ぐためには~
11班 :食品ロスについて~なぜ郡山市に食品ロスがあるのか~
12班:飢餓貧困について~食品ロスを活用し貧困や飢餓をなくすには~
13班:食品ロスを減らすために~SDGsの認知度と食品ロスの実態~
14班:地産地消と食品ロスの実態~食品ロスとゴミの関係性~

 


【C領域】 産業・労働・行政  
経済や働き方、また、法律や政治の在り方の視点から、SDGs全般の解決方法について考える。

【D領域】 まちづくり
国際的な課題であるSDGs全般の解決方法について、地域の視点から考える。

 

15班:経済成長と観光業
16班:より良い街づくり~郡山市内の公共施設の再開発~
17班:食品ロス・リサイクルについて
18班:住み続けられる町づくりにする




【E領域】 多文化共生
グローバルな問題であるジェンダーや人種・民族・紛争について、共生社会の視点から考える。

 

19班:世界平等を目指して~みんな違ってみんないい~
20班:男女の賃金格差について
21班:ジェンダーと男女格差〜今と昔の違いについての理解と男女平等を実現させるために〜
22班:世界と日本のジェンダー政策
23班:男女共同参画の推進
24班:国際交流~外国人が住みやすい街を作るには~
25班:日本人から見た人種差別~郡山市を外国人が生活しやすい街を作る為にどのような対策が必要か~
26班:日本の人種差別
27班:すべての人が平和で平等な生活を送るには~格差社会の現状と私達に出来る今後の取り組み~
28班:先入観~東日本大震災による先入観の打開と風評被害の払拭~
29班:差別と偏見の生まれ方



【F領域】 健康・福祉・教育
医療・福祉、また、教育・子育てのあり方について、地域から世界まで広い視野で考える。

 

30班:医療の無償化について~医療費が払えない人を減らすため~
31班:郡山市の地域医療・救急医療について
32班:全ての人が笑顔で健康に暮らせるようになるには~日本の医療と福祉について~
33班:障がい者や高齢者について
34班:貧困・医療について~すべての人に平等な医療を~
35班:地域間での医療格差について
36班:すべての人に健康と福祉を
37班:学校生活における子供たちの興味・関心~子供たちの興味・関心は何によって変化するのか?~
38班:教育格差について
39班:世界の子供達に教育を受けさせるために~私たちにできることは何か~
40班:教育についての国地域の取り組み~私たちにもできることはあるのか~









 

修学旅行が始まります!

 高校時代の最大のイベントともいえる修学旅行がいよいよ始まります。

 今回の修学旅行は、古都「奈良・京都」、USJジャパンのある「大阪」を訪れます。その意味では、日本の伝統文化と関西のコテコテ文化とハリウッドの映画文化を一挙に味わえるお得で有意義な4日間の旅です。旅とは言いつつも、あくまで研修のための旅行です。よって、授業と同じように、きちんと予習をして臨むべく、今回、修学旅行通信として「はんなり」を発行しました。主な見学地や仏様との向き合い方を紹介していきます。

 ちなみに、「はんなり」とは、京都の言葉で“落ち着いた華やかさがあり、上品に明るく陽気なさま"を表し、その語源は「花なり」とされています。1年半後の卒業式、皆さんがそれぞれに咲かせる「世界に一つだけの花」も、“上品に明るく陽気な花"であらんことを祈っています。

修学旅行通信「はんなり」1『全体の行程』.pdf

修学旅行通信「はんなり」2『仏像の世界へようこそ』.pdf

修学旅行通信「はんなり」3『仏様の見分け方』.pdf

修学旅行通信「はんなり」4『仏様のファッションとポーズ』.pdf

修学旅行通信「はんなり」5『薬師寺』.pdf

修学旅行通信「はんなり」6『東大寺』.pdf

修学旅行通信「はんなり」7『平等院鳳凰堂』.pdf

修学旅行通信「はんなり」8『東寺』.pdf

修学旅行通信「はんなり」9『伏見稲荷大社』.pdf

修学旅行通信「はんなり」10『清水寺』.pdf

修学旅行通信「はんなり」11『三十三間堂』.pdf

修学旅行通信「はんなり」12『広隆寺・映画村』.pdf

  先月、9月30日(金)には「修学旅行に関する生徒・保護者合同説明会」を開催し、新型コロナウイルス感染防止対策や保険適用について、学年の担当者及び旅行業者から説明がありました。保護者の方の手元には、その際の資料があるかと思います。どうぞ内容をご確認くださいませ。

 修学旅行期間は、毎日の様子を、速報版にてお知らせ致します。

修学旅行第1日目(薬師寺・奈良公園:東大寺)

 修学旅行第1日目、全員が郡山駅西口に時間通りに集合しました。中には、1時間前に集まっていた生徒もいたとか。その意気込みが感じられます。4日間の全日程、どうやら関西の天気も本校の生徒たちの日頃の行いに報いてくれそうです。

   ところで、10月11日から始まった全国旅行支援にともない、大阪と京都あわせて3泊分のクーポン券について旅行業者と対応し、幸運なことに本校の修学旅行参加者全員に支給されましたので、保護者の皆様方にお知らせします。クーポン券については、新幹線の中で配布が完了しています。

   いよいよ、出発です。東北新幹線の中では、みんなリラックスして歓談を楽しんでいました。

 東京駅で東海道新幹線に乗換です。そろそろお腹もすいてきました。車窓には、富士山も見えてきました。 

 京都駅に着きました。自動車専用道路を南下し、奈良に向かいます。車窓には、九条ねぎ(?)や宇治の茶畑の風景が広がってきます。しばらくして、奈良市内に入ると、まるでタイムスリップ。今でも所々で平城京跡の発掘が行われていました。目指すは、白鳳文化期、天武天皇が愛してやまない妻(後の持統天皇)の病気平癒を祈願して創建した薬師寺です。

 

 24時間勤務のお医者さん「薬師如来」と日勤の看護師さん「日光菩薩」、夜勤の看護師さん「月光菩薩」の三尊を祀る「薬師寺金堂」です。ちょっと、真似てみました。

 

 “凍れる音楽”と評された「薬師寺東塔」、長きにわたった修復工事も終わり、1300年前の姿を再び見ることができました。

 最後は、薬師寺恒例の法話です。「奈良で最も有名なお寺は?」と いう薬師寺のお坊さんの問いかけに、置かれた立場もわきまえず、「東大寺」と答えるK君とのやりとりに、笑いも絶えない場内でしたが、お話の後半は、将来、自分の人生を後悔しないためにも、知識や経験を積み重ねていってほしいと、本校生に熱く語って下さいました。

 続いて、奈良公園。まずは、東大寺の南大門をくぐります。金剛力士像の迫力にびっくり。続いて、世界最大の木造建築の大仏殿、その大きさにびっくり。中に入っては、大仏様のその神々しさにびっくり。本校生も、その光を浴び、パワーをもらいました。

 若草山の麓で、国の天然記念物でもある鹿さんと戯れながら、藤原氏の氏神である春日大社を経て、神仙境さんにて夕食を頂きました。

 陽はどっぷり暮れ、県境のトンネルを抜けると、そこは、大阪市街の夜景。バスの車中のテンションは上がってきました。そうです。「あれ」が近づいているからです。ライトアップされた観覧車が見えると、悲鳴のような雄たけびが。そこに見えてきたのは、明日、堪能するであろうUSJ。今晩は、この「ホテル京阪ユニバーサルタワー」に泊まります。どうやら、興奮冷めやらぬまま、床に就きそうです。

 

修学旅行第2日目(大阪:USJジャパン)

 修学旅行第2日目、朝食のバイキングも気もそぞろです。それは、次に「あれ」が待っているからです。一晩お世話になったホテルを、早々と後にして、向かうは「地球儀」。

 

 とうとう、「あれ」の前までたどり着きました。記念撮影の表情もいつもとは、ちょっと違います。撮影が終わると、ゲートまでダッシュ。さあ、入場です。あとは、お好きにどうぞ。

 

 

夕食は、京都の清水坂にある「おかべ屋」さんです。一大行事を終えての食事。心なしか達成感に満ち満ちているように見えます。

 

修学旅行第3日目(京都:班別自主研修)

 修学旅行第3日目、朝はいつも検温から始まります。今日のタクシーでの自主研修は 大丈夫かな?

 さあ、朝ご飯を食べて、元気に出発しましょう。

生徒の皆さんから投稿してもらった画像で、今日一日を振り返ってみたいと思います。

 

 

 

 

各班、嵐山に集合。クラスごとに渡月橋をバックに記念撮影をしました。もう明日で非日常も終わりです。名残惜しい、桂川の河原での一コマです。

最後の夕食は、京都ポークのステーキです。素敵! 食事の終わりには、サプライズもありました。この修学旅行期間中に17歳の誕生日を迎えた4人に、旅行業者さんからプレゼントです。

ホテルまでの道のりは、嵐山電鉄を貸し切りました。貸し切りですから、車内は、当然、本校生のみ。この特別感に生徒たちは、感激していました。

 

修学旅行第4日目(京都:平等院鳳凰堂・東寺)

 修学旅行第4日目。とうとう最終日です。さすがに、若干、疲れた表情をしていますが、今日は、仏様オンパレードの日です。仏様のご利益で、疲れた体と心を癒してもらいましょう。

  宇治にある平等院鳳凰堂です。生前、栄華の「絶頂」にあった藤原氏が、死後、皆と「平等」に救済されますようにと願って造られた阿弥陀如来をまつるお堂です。ちょっと都合よくも感じられますが、藤原氏のみならず、皆、この阿弥陀様に向かって念仏を唱えることで、極楽浄土への往生を強く願ったことでしょう。

 

 京都市内に戻ってきました。かつての平安京の入り口である羅城門の東脇に造られた東寺にやってきました。今も残る五重塔や、金堂・講堂の中に安置されている仏様が、弘法大師こと空海がいた当時の東寺(笑)の様子を物語ってくれています。 

 

 

正式な解団式は、10月18日(火)に行われますが、京都駅を目の前にした東寺の広場で、今回、お世話になった添乗員さんとカメラマンさんに、感謝の気持ちを拍手で伝えました。 

 京都駅に到着です。あとは、新幹線を乗り継いで、郡山を目指します。昼食までは元気でしたが、食後は、ほとんどが爆睡状態でした。

 

 修学旅行全日程を通して、皆、「無事」に過ごすことができたかと思われますが、長きにわたった集団生活や様々な経験を通して、それぞれの心の中には、いろいろな「事」が「有」ったのだと推察されます。お疲れ様でした。

 これで、非日常の4日間も終わりました。そして、高校生活も折り返し地点を過ぎました。週明けからは、それぞれの目標に向かって、再び、仏様風に言えば、精進してください。

第2学年「探究成果コンテスト」を行いました!(総探『SDGs×哲学対話』vol.13)

 11月4日(金)5・6校時、10月に行われた「探究成果発表会」において各領域代表となった7グループによるプレゼンコンテストを開催しました。約1年と半年かけて取り組んできた『SDGs×哲学対話』に関する探究も、これで一区切りです。

 これまで、講師やアドバイザーをお務めいただいた郡山市の職員の皆様をはじめ、各専門分野別の講座を担当して下さった地元の企業やNPO関係の皆様、本当にありがとうございました。生徒たちは、今回の探究活動を通して、SDGsへの関心を高め、地域への理解も深めることができました。きっと、この経験を上級学校での研究、そして、地域社会の一員となったときに活かしてくれることと思います。

 

【A領域】 自然・環境・エネルギー
気候変動や生態系のあり方、エネルギー資源の問題など環境保全について考える。

 

3班『温暖化による様々な環境問題』

(主たるSDGsゴール:13)

審査員からの講評:「聞きとり調査、校内アンケートなどコツコツ調査・研究を重ねてきたことが分かる発表であった」「専門用語についての説明があり、聞き手に分かりやすく伝える工夫がなされていた」「温暖化がもたらす影響について分かりやすくまとめられていた」

  

 

5班『海洋汚染についての調べ』

(主たるSDGsゴール:14)

審査員からの講評:「自分たちで砂の分析をするなど工夫があり、発表も聴衆をうまく惹きつけていた」「実際にいわきの海に行き、実験・調査を行い、説得力のある発表内容であった」「いわきの海のマイクロプラスティックについての調査が評価される」

 

 

 

【B領域】 貧困・食料・水
食料や水問題など、貧困の解決について考える。

 
10班『貧困によって将来起こること~貧困を防ぐためには~』

(主たるSDGsゴール:1)

審査員からの講評:「データが具体的で説得力があった。また、解決策にオリジナリティがあったことも良かった」「インタビュー・アンケートを実施し、東高アクションプランをまとめ、説得力のある内容だった」「『世界』の貧困ではなく、身近な問題として捉えていた点がよかった」

  

 

 

【C領域】 産業・労働・行政  
経済や働き方、また、法律や政治の在り方の視点から、SDGs全般の解決方法について考える。

【D領域】 まちづくり
国際的な課題であるSDGs全般の解決方法について、地域の視点から考える。

 

16班『郡山市へのシネコン誘致について~郡山市の再開発にともなって~』

(主たるSDGsゴール:11)

審査員からの講評:「『シネコン』という1つのコンテンツに焦点を当てていたのが分かりやすかった」「郡山の街についてよく考察されていた」「映画館が古いことの問題点や、新しい映画館ができることで具体的にどのように市民や地域経済に良い効果があるのか説明があると、さらに説得力が増す」

 

 

 【E領域】 多文化共生
グローバルな問題であるジェンダーや人種・民族・紛争について、共生社会の視点から考える。

 

21班『ジェンダーと男女格差〜今と昔の違いについての理解と男女平等を実現させるために〜』

 (主たるSDGsゴール:5)

審査員からの講評:「歴史やデータなど情報収集がしっかりしていた」「聞き手に伝えるための構成にもう少し工夫があるとなお良かった」「現代の課題についてよくまとまった調査・研究に行っていた」「高校生に出来ることを提案していたのが良かった」

 

27班『すべての人が平和で平等な生活を送るには~格差社会の現状と私達に出来る今後の取り組み~』

(主たるSDGsゴール:16)

審査員からの講評:「様々な格差の中でも賃金格差に注目して、中でも外国人労働者における賃金格差が具体的にまとめられていた」「現在の外国人の就労問題について、よくまとまった調査だった」「データや数字の出典元が明記されていなかったので、明記した方がよい」

  

 

【F領域】 健康・福祉・教育
医療・福祉、また、教育・子育てのあり方について、地域から世界まで広い視野で考える。

 

35班『地域間での医療格差について』

(主たるSDGsゴール:3)

審査員からの講評:「論理構成がしっかりしており、分かりやすい発表内容だった」「現在、近未来の医療の在り方について調査・研究し、自分たちの意見もよくまとめられていた」「インタビューを実施するなど調査方法がすぐれていた」

 

 発表の後、これまで本校2年生の探究活動に伴走しご協力してくださった郡山市政策開発部政策開発課の須賀拓輝様から講評をいただき、「これからも社会に関心を持って、学んだことを社会のために役立ててほしい」と、本校の生徒たちへの期待を語って下さいました。

 プレゼンについては、探究のプロセスにしたがって、「課題の設定」「情報の収集」「整理・分析」「まとめ・表現」の4観点から評価され、審査の結果、最優秀賞に5班「海洋汚染についての調べ」が、優秀賞に10班「貧困によって将来起こること」と35班「地域間での医療格差について」が選ばれました。また、コンテストへの出場を果たしたその他のグループにも優良賞が贈られました。

 

 

 

 

 

「全国探究コンテスト2022」最終審査に選出されました!(総探『SDGs×哲学対話』vol.14)

 探究学習『SDGs×哲学対話』において、SDGsゴール14「海の豊かさを守ろう」に関して探究を進めてきた本校2年生5名の『海洋汚染についての調べ(改題:内陸部に住む高校生にとっての「海洋汚染」の問題について)』の成果発表が、「全国探究コンテスト2022」(ベネッセコーポレーション主催)の一次審査及び二次審査を通過し、最終審査の精鋭10組に残りました。

 主催者側からは、二次審査において「海洋汚染という一般的な課題ではありますが、実際に現地を調査している点、そしてマイクロプラスチックの取得実験をしている点、更に定量アンケートを取得している点は情報の収集として素晴らしいです」とのコメントをいただきました。

 最終審査イベントは、3月5日(日)13:30よりYoutubeライブでのオンライン開催となります。どなたでも視聴できますので、本校生徒を応援してあげて下さい。

 当日、見逃さないための事前申し込みは、こちらです。

「全国探究コンテスト2022」入賞及びオーディエンス賞を受賞しました!(総探『SDGs×哲学対...

 3月5日(日)、「全国探究コンテスト2022」(ベネッセコーポレーション主催)の最終審査がオンラインで行われ、本校2年生グループ(大和田晃心・相良優和・塩田優衣・阿部龍之輔・木戸愛蘭)の探究成果『内陸部に住む高校生にとっての「海洋汚染」の問題について』が、全国5指に入る「部門入賞」及び、視聴者によって選ばれる「オーディエンス賞」を受賞しました。コンテストの発表内容は、こちらからご覧になれます。

 

 

 受賞のコメントでは、「仮説を立てて調査したことが、自分たちの思い描いたような結果として現れなかったが、それこそが、探究の難しさであり、面白いところであると感じました」「皆が他者の意見を否定することなく話し合いを進めることができたからこそ、このような結果を手にすることができました。チームワークの良さが探究の成果につながったのだと思います」と感想を語っていました。本当に、おめでとう!

 今回の探究で学んだスキルを、上級学校での卒業研究、また、将来的には、世の中の社会問題の解決につなげていってほしいと願っています。

第3学年 有終の美に向け、いよいよ始動です!

 4月14日(金)、第3学年として今年度はじめての学年集会を開きました。

 まずはじめに、今年度新たに学年団のメンバーに加わっていただいた強力な副担任の先生の紹介があり、続いて、学年主任から最終学年としての心構えとして、バランスの取れた食事と深い睡眠で体調管理に気を付けながら、この1年間を見通したスケジューリングを試み、来春の自己実現を自らの力で果たしてほしいとの話がありました。

 

 次に、教務関係の話として、新型コロナ感染拡大防止に伴うこれまでの出席停止の取り扱いについて、今後、変更も予想されるので日頃から健康管理に留意するようにとの説明がありました(保護者の皆様には、文科省から通知が入り次第、お知らせいたします)。

 続いて、進路関係の話として、模擬試験や課外授業などこの1年間の進路スケジュールについての説明があり、9か月後の1月13日・14日の共通テストに照準を合わせ、まずは国数英の3教科の仕上げに入るようにとのアドバイスがありました。

 加えて、生活面について、「私たち担任団は、みんなを誇りに思っている!」 その期待に応え、東高生らしい身だしなみと生活態度に心掛けてほしいとの思いが語られました。

 最後に、3月5日(日)に行われた「全国探究コンテスト2022」(ベネッセコーポレーション主催)で、全国5指に入る「部門入賞」及び、視聴者によって選ばれる「オーディエンス賞」に輝いたメンバー(大和田晃心・相良優和・塩田優衣・阿部龍之輔・木戸愛蘭)への賞状伝達が行われました。

 令和3年度入学生のみんなが、来春、有終の美を飾ってこの学び舎を巣立っていくことを、私たち担任団は心から願っています。

 

壮行会 3年生にとって最後のIH予選の県大会です!

 5月18日(木)、全国高校総体いわゆるインターハイの予選となる福島県高等学校体育大会の壮行会が行われました。バスケットボール部、バレーボール部、ソフトテニス部、卓球部、ソフトボール部、ハンドボール部、陸上競技部、弓道部、剣道部が県大会にコマを進めます。東高生の活躍を期待するところですが、特に、3年生においては、これまでの集大成として、悔いのない大会にしてほしいと願っています。がんばれ!

第3学年 進路講演会が行われました!

 5月19日(金)、株式会社ベネッセコーポレーションの小林壮様を講師としてお迎えし、第3学年進路講演会を開催しました。講演の前半は、入試に関する基本情報として、大学入試の主なスケジュール・昨年度の一般選抜試験の特徴、学校推薦型・総合型選抜の実施状況についてのお話があり、後半は、これからの学習に関して、3年生の学習スケジュールと模擬試験の活用方法について説明をいただきました。

 

    生徒たちの感想には、「今回の講演で、入試に対する意欲を上げることができた。誘惑に負けない気持ちを持って、自分に勝てるように頑張りたい」「『受験の天王山は夏前』という言葉があるように、夏休み前には教科バランスを考えて学習を進めていくことが大切だと学びました」「部活は勉強ができないことの言い訳にはならない、という言葉を聞いて、今から計画を立てて、いつまでには~~をする。ここまでには~~を終わらせるなど、先を見据え行動ができるようにしたい」「自分が解きやすい教科ばかりに偏って苦手分野を疎かにしてしまっていたことを痛感した。苦手教科から逃げずに、自分にストイックに、適度に周囲に頼りながら頑張りたい」「講師の先生の『気合いで我慢するのではなく、我慢しやすい環境を作る』という言葉にあらためて納得しました。すぐに、家庭の環境を見直したいと思います」などと、前向きな感想が綴られていました。3年生に進級したということも手伝って、今回の講演は、だいぶ刺激になったようです。あとは、この言葉を実行できるかにかかっています。生徒諸君の頑張りに期待したいところです。