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1. いよいよ本格的に、探究学習が始まりました! (探究『SDGs×哲学対話』vol.2)

投稿日時: 2021/09/04 令和3年度入学生

 6月4日(金)に、本年度最初の探究学習に関わる講演会「SDGsってなに?」を設け、その後、宇宙祭・体育祭など全校挙げての生徒会行事が続き、しばらく間をおいた形になっていましたが、夏季休業が明け、本格的に探究学習が始まりました。ここで、あらためて、本年度1学年が取り組む探究学習『SDGs×哲学対話』について説明したいと思います。

 第1学年では、本校が福島県教育庁より『SDGs×哲学対話』の推進校として指定を受けたことを契機に、生徒自ら課題を設定し、解決に向けて情報を収集、整理・分析したり、周囲の人との意見交換を通して協働的な探究活動を進めていく「総合的な探究の時間」において、生徒の思考力や判断力、表現力などの育成を図っていきたいと考えております。

 その探究内容としての"SDGs(持続可能な開発目標)″については、国際的な課題であるとともに地域社会の課題でもあるという点において、「Think Globally, Act Locally」を実践することのできるテーマであり、17の目標は決まっているものの、その目標達成へのプロセスは自由であり、この自由度の高さが生徒たちの主体性を伸張していくことにも繋がります。さらに、探究の思索方法として"哲学対話″を用いることにより、他者の話に耳を傾け、自らの意見を表明するといったコミュニケーション能力の土台を養うこともできます。

 こうした観点から、探究学習を2か年にわたって進めていくにあたり、「SDGs未来都市」を宣言している郡山市(「こおりやま広域圏」)や、地域社会においてSDGsに取り組んでいる事業所・団体様と連携し、グローバルな課題を身近な問題として捉え直し、課題解決の具体的な方策について考えていきたいと思っています。 これらの探究学習を通して、最終的には、➀まちづくりに関する行政への提言書、➁東高独自のアクションプラン、③自分自身の行動指針などの形でまとめ、その成果を様々な場で発表し、発信していきたいと考えています。

 また、「総合的な探究の時間」のためだけの探究に終わらないよう、系統的な教材を用いて、探究のプロセスについて理解し、SDGsに限らず、上級学校での自らの研究や、将来、社会人になってからも役に立つ、汎用の高い探究メソッドを身につけてほしいと思っています。

 生徒たちの探究はまだ始まったばかりですが、今後、活動の幅が広がり、地域の皆様にもご協力を願う場面も生じてくるかもしれません。是非、そうあってほしいとも願っているのですが、その際は、どうぞ、ご理解・ご支援の程、よろしくお願いいたします。

 以下、テキストを用いたワークショップの様子です。現在は、オリエンテーションとして、探究を学ぶ意義、探究のプロセス、課題設定の方法などについて学んでいます。生徒たちは、さっそく活発に探究学習に取り組んでいました。