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郡山東高校より

地域課題探究「復興と廃炉の現状~浜通りに行こう!~」

 昨年に引き続き、「伝承館での高校生研修」に応募し、本校としての地域課題探究「浜通りに行こう!」を企画しました。昨年度は「復興と再エネの未来へ」というテーマでしたが、今年度は「復興と廃炉の現状」と題して、2月6日(月)に事前学習会を実施し、2月11日(土)、【リプルンふくしま】・【東京電力廃炉資料館】・【富岡漁港】・【夜ノ森桜並木】の見学、【伝承館】での語り部講話をプログラムとして、1年生11名・2年生10名の計21名でフィールドワークに行ってまいりました。

 

 【リプルンふくしま】は、特定廃棄物の埋立処分事業に関する情報発信の一環として設置された施設で、地元の方々の疑問や不安の軽減、埋立処分事業の安全性についての理解を促すためにつくられました。

   展示施設でのスタッフの方の説明に、メモを取りながら真剣に耳を傾けていた姿が印象的でした。また、屋外で「除染区域」と「非除染区域」のモニタリングを行いましたが、約2倍の線量の違いがあることが分かり、除染の効果をあらためて実感しました。

   

  

 【東京電力廃炉資料館】は、福島第一原発事故の記憶と記録を残し、反省と教訓を社内外に伝えるために東京電力が設置した施設です。元々は、福島第二原子力発電所をPRする目的で建設された「エネルギー館」でしたが、原発事故後、「廃炉資料館」に変わりました。エントランスの壁には、「私たちは、事故の反省と教訓を決して忘れることなく後世に残し、廃炉と復興をやり通す覚悟をもって『東京電力廃炉資料館』を運営してまいります」との言葉が刻まれていました。

 

   津波の来襲によって全電源が喪失し、炉心溶融や水素爆発が起きた経過を追う生々しい映像。現在の1号機から4号機までの状況や、当時、実際に所内で事故対応にあたった、いわゆる「Fukushima50」の方のお話など、とても貴重な機会を得ました。最後に、質問の時間を設けて下さり、参加生徒の質問に真摯にそして分かりやすくお答えいただきました。ご対応、本当にありがとうございました。

 

 

 2019年、8年ぶりに復活した【富岡漁港】。かつては、ヒラメやカレイといった高値で取引される「常磐もの」が多く水揚げされていました。震災前の水揚げ量にまで回復するには、さらに時間が必要ですが、この港にまた再び漁火が戻ったことは、大きな大きな一歩です。ただ、今年には始まるという処理水の海洋放出によって、再び風評被害が強まることが懸念されます。

 

   富岡漁港から伝承館のある双葉町へ至る車窓からの風景は、まだ、復興が途上であることをまざまざと感じさせるものでした。来月には、咲きそろうであろう夜の森桜の並木周辺も、帰還困難区域や特定復興再生拠点区域に指定され、住宅に人気はなく、バリケードなど物理的な防護措置が施されている場所も目立ちました。

 

 

 【東日本大震災・原子力災害伝承館】は、東日本大震災と津波に伴う原子力災害を後世に伝えることを目的として2020年9月に開館しました。災害の始まりから現在までの復興の状況を知るための「展示見学」や、災害を実体験した方々の生の声を聞く「語り部講話」などの研修プログラムがあります。私たちは、隣の双葉町産業交流センターで、現在、伝承館にお勤めの渡邉舞乃さんのお話をお聞きしました。渡邉さんは、震災当時、小学校3年生。幼稚園や保育所に通っていたであろう参加生徒たちにとって、同じ目線の等身大のお話を伺うことができました。

 

  当日は、福島放送さんのテレビ取材が入り、本校生徒もインタビューを受けました。震災から12年目を迎える3月11日(土)に、震災特番の中で放映されるとのことです。

 

 語り部講話の後、今日1日を振り返ってのワークショップを行いました。それぞれが、感じたこと・考えたことを漢字1文字で表現し、互いに伝え合いました。

 

 

 そして、最後に、センターの屋上展望台に登り、普段は穏やかながらも、津波で多くの人々の命を奪った太平洋の海をバックに記念撮影をしました。ただ、そのセンターのすぐ隣には、除染で生じた放射性廃棄物等を数十年にわたって保管することになるであろう『中間貯蔵施設』が、そして3km先の海岸線には、原子力災害の原因をつくった『東京電力福島第一原子力発電所』が見えました。

  

 

参加した生徒たちの感想には、次のように綴られていました。

「今まで原発関連の報道を耳にしても聞き流す程度でしたが、これからは関心をもって見聞きしたいと思います。」

「災害の怖さをあらためて知ることができました。様々な人たちの思いを感じ、その出来事を忘れてはいけないと強く思いました。」

「つらい。悲しい。と思うだけの自分でしたが、何かしたい。役に立ちたい。と考えるようになりました。」

「今までは記録としてしか残っていませんでしたが、今は一枚一枚のピースとして自分の頭の中に記憶に残っています。」

「学ぶだけでなく、それを何かに活かしたい。行動に移したい。という気持ちが強くなりました。」

 

 今回のプログラムは、あくまで浜通りを知るきっかけにしか過ぎません。私たちが住む地域にも、浜通りとはまた別の課題が横たわっています。そうした地域課題の解決に意欲的に取り組む姿勢を育んでいって欲しいと願っています。   

 

English Club on Valentine in US!

 キャシー先生の放課後のEnglish Club が開かれました。English Club は、学年関係なく、誰でも自由に参加できるクラブです。今回はバレンタインデーが近いということで、アメリカの高校生がするように、バレンタインデーのメッセージボックスを作りました。アメリカの小、中、高校生は、バレンタインデーの日には、自分でデコレーションした箱を学校に置いておくそうです。そして、その箱にはクラス中のみんなからカードとチョコレートなどのお菓子が入れられます。クラス中のみんなから、カードとお菓子がもらえるなんて、楽しいバレンタインですね!

  画用紙、折り紙、マーカー、星やハートの飾りを使って、みんな思い思いに自分の箱に飾り付けをしました。中には人気のあのキャラクター達も…!それぞれのセンスが光る箱が出来上がりました。そして箱の中には、みんなからのカードとキャシー先生からのお菓子がいっぱい! 楽しいEnglish Clubでした。


 

NEW 学校案内パンフレットの英語バージョン完成!

3年生の英語選択の生徒たちが、学校案内パンフレットの英語バージョンを作りました。

ページを分担し、グループで協力して翻訳し、原稿を仕上げました。
電子辞書やパソコン、タブレットを駆使して、単なる対訳ではなく、ニュアンスが伝わるように表現を考えました。
担当教員が校正作業をして、ALTのキャシー先生がスペルミスを訂正したり、表現のチェックをしました。
生徒たちにとっては、英語の学習になったことはもちろん、学校の仕組みや方針、実績を改めて見て、考えるよい機会になったようです。
大変な作業でしたが、生徒17人で1つの物を形にできた充実感があります。

完成した学校案内パンフレットが、外国人をはじめ多くの方々に本校を知ってもらうきっかけになることを願っています。

学校案内パンフレット英語バージョンはこちら

花丸 奮励努力

国公立大学の2次試験が迫ってきました。
3年生は各々登校し、それぞれに必要な対策講座、個別指導、添削指導を受けています。

教室はもちろん、自習室を利用して過去問演習や講座の予習に取り組む生徒が多くいます。
静寂の中に、熱い闘志を胸に黙々と問題に向かう姿が見られます。

寒さが一層厳しくなる中、体調管理に努めて、一歩一歩前へ進んでいる受験生へ。
Go for it!!

 

 

お知らせ ハンドボール部 こんな練習もしています!

ハンドボール部では、実践練習に加えて、自分たちのプレーを振り返り、プレーに活かしています。

マネージャーが動画を撮影し、自分たちの動きを確認します。

プレー中に気づかなかったことも、角度を変えて映像で客観的に見ると気づくことが多くあります。
自分の動きや周りとの連携を映像で確認し、分析し、課題を見つけ、共通認識を増やして
次の練習に活かすようにしています。

スポーツは頭を使うものです!!!